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23/10/13 鏡とコンセント

僕が台湾で旅行するときに使ってる宿泊予約サイトが未払いで訴えられてる!!(正確には僕が使ったのはBooking.comと同じ系列のAgoda.comというサービスですが)

くそっ…この未払いのせいで鐵道大飯店の設備はあんなことになっていたのか…!Booking.comがちゃんと払っていればドライヤーが寝室についているけど寝室に鏡はなく、鏡のあるバスルームにはコンセントがないという鐵道大飯店クオリティにもなってないはずなのに…!Booking.comの未払いのせいで一晩に3匹もGを見ることになったと思うと憤懣やるかたない思いです。

嘘です。


小谷賢『モサド──暗躍と抗争の70年史』を読みました。

心の積読リストにはずっとあった本ですが、なぜ今読んだかというとまあ言うまでもなく…(後から読んだときのために書いておくと、今月7日にパレスチナ・ガザ地区を実効支配する武装組織ハマスがイスラエルを攻撃し、イスラエル側の反撃から戦闘状態に突入しています)

そんな情勢下ではいささか不謹慎な感想になるかもしれませんが…おもしろかったです。

イスラエルの情報機関モサド。モサドってヘブライ語で「機関」って意味なんですね。かっこよすぎる。

情報機関という性質からその活動や内情について外部に漏れる機会は少なく、特にイスラエルではモサドの長官の名前を報道することも禁止されているほどだそうですが、本書はよくぞこれだけ集めたものだと思うくらいにモサドの成立から現在に至るまでの種々の作戦や一連の中東戦争との関係、人事などが書かれています。
あとがきによるとインテリジェンス(諜報)を専門とする研究者である筆者が交友関係から得られた情報もあるそうで、貴重な読み物でした。

最近読んだ『0メートルの旅』では兵役のあるイスラエルでマクドナルドに並ぶ若い女性が揃ってアサルトライフルを背負っている描写が印象に残っているのですが、これを読むとなんかその光景もより現実的に感じられました。

個人的には筆者の私見を最低限に抑え叙事的に描く筆致がとても読みやすかったですね。このジャンルのノンフィクションはこれくらいの温度感が好きだなあ。