22/07/31 夏を編む

39度の!!!!
とろけそうな日!!!!!

えーんてーんかーのゆーめれつごーれついぇーせーのーではーしりーだすー…にはあまりにも暑すぎるので今日は一日中家の中で過ごしました。あ、嘘です日中一度だけコンビニにアイス買いに行きました。

子供の頃にSMOOTH SUMMERというコンピレーションアルバムを買ったことがあるんですが、これがめちゃくちゃ良かったんですよ。今でも「買ってよかったと思うアルバム」で人生トップワンかもしれない。

  1. KISS OF LIFE

  2. Point of No Return

  3. 永遠に

  4. CURIOUS

  5. a tomorrowsong

  6. LIFE feat.bird

  7. Oasis~feat.Mika Arisaka~

  8. Memory Lane

  9. Happy Valley

  10. Let's Dance

  11. トキワの街角

  12. WILL

  13. 雨音

これのすごく好きなところが、夏の切り取り方。
「夏をテーマにしたコンピレーション作るぞ~!」ってときに安易にやってしまいそうな、サマーシーズン到来!輝く太陽!アガる海辺に日差しで輝く肌!!って感じの選曲じゃないんですよ。

夏の夜だとか、夏の雨だとか、夏の終わりだとか、夏の中でも太陽ギンギラ以外の部分をイメージさせるような曲が多くて、これが僕の夏の好みにめちゃくちゃ刺さる。
こういうオシャレな夏テーマのアンソロジーとか考えてみたくなっちゃいますよねぇ。

僕がやるとなるとまあミステリ短編集か…ミステリに限らず短編小説全体でもいいんですけど、僕の読書の偏りのせいで結局大半がミステリになっちゃいそうで…。
でもこのSMOOTH SUMMERのセンスは見習いたいですよね。長編ですけど笠井潔の矢吹駆シリーズでいうなら『熾天使の夏』じゃなくて『サマー・アポカリプス』なんですよ。世界が青く褪めて見える夏の陰る瞬間のようなイメージが『サマー・アポカリプス』にはあって、それを夏をテーマにしたアンソロジーに切り取りたい。編み込みたい。

絶対入れたいのは『夏季限定トロピカルパフェ事件』から「シャルロットだけは僕のもの」だなあ。単純に好きなミステリ短編10選に入るというのもあるし、クーラーの効いた部屋で行われる知恵比べに夏そのものが舞台装置として機能しているのが夏テーマのアンソロジーに実に良い。

ていうか夏がテーマのミステリって良いの多くないですか!? 僕が夏好きだからですか!?
毎年夏になると『すべてがFになる』読みたくなるじゃないですか。あれも事件そのものは研究所の中で行われ進行するんですけど、その背景に夏があるのがとても良いコントラストになってるんですよ。あと『姑獲鳥の夏』も良いよねえ。

ここで『機巧館のかぞえ唄』から「怪談」とか使うと「おっ」って感じ出たりしますかね? でもアレは夏感というよりは本編への導入としての夢感の刷り込みって部分が大きいからなあ。はやみねかおるなら中編として「神隠島」を引き込むという(いろいろな意味での)パワープレイを通せたら強いかもしれない。

逆に夏のギラギラ枠も1枠使うなら夢野久作の「空を飛ぶパラソル」を挿したいですね。この暑さから来る汗が嫌な冷や汗と混じり合うような感覚が夏の真昼の怪談とも言うべき「厭さ」で、この雰囲気は夏でなければ成り立たないと感じさせます。

あ、これだいぶ楽しめるな!ちょっと今夜はこれ考えながら寝ます!!