読書感想文

はだかの王様(皇帝のあたらしい着物)<その2>

ハンス・クリスチャン・アンデルセン

矢崎源九郎訳

本文は、青空文庫(https://www.aozora.gr.jp/)はだかの王さま(著作権フリーのもの)より転載しています。

>はだかの王様の読書感想文<その1>の続きです。


 

裸の王様(いらすとや)

さて、うそつきどもは、前よりももっとたくさんのお金(かね)と、絹と、金(きん)とを願い出ました。そういうものが、反物(たんもの)を織るのに必要だというのです。
>そんなにやったら不審に思うんじゃない?🤔

ところが、それをもらうと、みんな、自分たちのさいふの中へ入れてしまいました。
>やりたい放題🥲 さいふパンパンだよ!

ですから、機の上には、あいかわらず、糸一本はられません。それでも、ふたりは、前と同じように、からっぽの機にむかって、せっせと働きつづけました。
>騙されるほうも酷いけど、騙すほうも凄い!アカデミー賞🤤

 皇帝は、まもなく、今度は、べつの正直なお役人をやって、仕事はどのくらい進んでいるか、織物はもうすぐできあがるか、見させることにしました。このお役人も、大臣とおんなじでした。何度も何度も見なおしましたが、なんにも見えません。からの機のほかには、なにもないのですから、それもむりもない話です。
>こんどは無理かも?ニセ織物職人ピンチ!😮

「いかがでしょう。美しい織物ではございませんか」
 ふたりのうそつきは、こう言って、ありもしない美しいがらを指さしながら、説明しました。
>まぼろし〜🤗

「おれが、ばかだなんてはずはない」と、この役人は考えました。「そうすると、このおれは、いまの、ありがたい役目に向いていないというのか。おかしな話だな。だが、人に気づかれんようにしなくてはまずい」
 そこで、見えもしない織物をほめて、きれいな色合いも、美しいがらも、すっかり気に入ったと、うけあいました。
>お役人も演技派!😲

皇帝には、
「はい、まことに、たとえようもないほど美しいものでございます」と、申しあげました。
>皇帝も凄い部下を持ったもんだ😮‍💨

 町の人たちは、寄るとさわると、このすばらしい織物のうわさばかりしていました。
>ここの住民はどんだけ噂好きなんだか。。。😓

 さて、皇帝も、その織物が機にあるうちに、一度見ておきたい、と思いました。そこで、えりぬきのご家来を大ぜい連れて、ずるいうそつきどものところへ行きました。ご家来の中には、前にお使いに行ったことのある、ふたりの年とった、正直者のお役人もまじっていました。うそつきどもは、このときとばかり、いっしょうけんめいに織っていました。けれども、もちろん、一すじの糸もありません。
>皇帝も、そろそろビシッと言ってやれ!😤

「まことにすばらしいものではございませんか!」と、正直者のふたりのお役人が言いました。「陛下、ようくごらんくださいませ。なんというよいがら、なんという美しい色合いでございましょう!」
 こう言いながら、ふたりは、からの機を指さしました。なぜって、ほかの人たちには、この織物が見えるものと思ったからです。
>ノリスケ、アナゴさんに匹敵するいい加減さ!😵

「や、や、なんとしたことじゃ!」と、皇帝は思いました。「わしには、なんにも見えんわい。こりゃ、えらいことになったぞ。このわしが、ばかだというのか。わしは、皇帝にふさわしくないというのか。わしにとっては、なによりもおそろしいことじゃ」
>カイザー大ピンチ!😨

 けれども、口に出しては、こう言いました。
「おお、なるほど。じつにきれいじゃのう! 大いに気に入ったぞ」
 こう言って、満足そうにうなずきながら、からっぽの機をよくよくながめました。もちろん、わしには、なにも見えん、などとは言いたくなかったのです。
>I like it!😇

おともの人たちも、きょろきょろ見まわしましたが、みんな同じこと。なにひとつ見えません。けれども、だれもかれも、皇帝のまねをして、
「たいへんおきれいなものでございます」と、申しました。そして口々に、「近いうちにおこなわれるご行列のときに、このあたらしい、りっぱなお着物をお召しになってはいかがですか」と、すすめました。
「みごとなものでございます! おきれいです! すばらしゅうございます!」
 こういう言葉が、人々の口から口へとつたわっていきました。みんながみんな、心から満足しているようすを見せました。
>みんな満足して良かった😄

 皇帝は、うそつきどものひとりひとりに、ボタン穴にさげる騎士十字勲章をさずけ、また、「御用織物匠」という称号をもあたえました。
>勲章&称号ゲット! おめでとう😄

 うそつきどもは、行列のおこなわれる日の前の晩は、ろうそくを十六本以上もつけて、一晩じゅう起きていました。ふたりが、皇帝のあたらしい着物をしあげようとして、いそがしく働いているようすは、だれの目にもよくわかりました。ふたりは、織物を機から取りあげるようなふりをしたり、大きなはさみで空(くう)を切ったり、糸の通っていない針でぬったりしました。そうしてしまいに、「ようやく、お着物ができあがりました」と、言いました。
>御用織物匠達、お疲れさま😆

 皇帝は、身分の高い宮内官(くないかん)を連れて、そこへ行きました。すると、うそつきどもは、なにかを持ちあげようとするように、片方の腕を高くあげて、言いました。
「ごらんくださいませ。これが、おズボンでございます。これが、お上着でございます。これが、おがいとうでございます」などと、さかんに申したてました。「このお着物は、まるでクモの巣のように軽うございます。ですから、お召しになりましても、なにも着ておいでにならないような感じがなさるかもしれません。しかしながら、それこそ、このお着物のすぐれたところでございます」
>最新テクノロジー! 下着は無いの?🤔

「さようか」と、宮内官たちは、口をそろえて言いました。けれども、もともと、なにもないのですから、なんにも見えませんでした。
「おそれながら、陛下には、お着物をおぬぎくださいますよう」と、うそつきどもは言いました。「わたくしどもが、この大鏡の前で、あたらしいお着物をお着せ申しあげます」 皇帝が着物をすっかりぬぎますと、うそつきどもは、できあがったことになっている、あたらしい着物を、一枚一枚着せるようなふりをしました。それから、腰のあたりに手をまわして、なにかを結ぶような手つきをしました。つまり、それは、もすそというわけだったのです。皇帝は、鏡の前で、ふりむいてみたり、からだをねじまげてみたりしました。
>軽いのは良いけど、接触している感じないの? さすがに限界?🤭

「ほんとうに、ごりっぱでございます! まことに、よくお似合いでございます!」と、みんなが口々に申しました。「がらといい、色合いといい、なんというけっこうなお着物でございましょう!」――
「みなのものが、お行列のさいに、おさしかけ申しあげる天がいを持ちまして、外でお待ちいたしております」と、式部長が申しあげました。
>部長、あとで覚えてろよー!(皇帝)😠

「よろしい、わしも用意ができたぞ」と、皇帝は言いました。「どうだ、よく似合うかな?」
 それから、もう一度、鏡のほうをふりむきました。こうして、自分の着かざった姿を、よくながめているようなふりをしなければならなかったのです。
>今回のお行列はR-18指定だな😅

 もすそをささげる役目の侍従(じじゅう)たちは、両手を床のほうへのばして、もすそを取りあげるようなふりをしました。こうして、何かをささげているようなかっこうをしながら、歩きだしました。なんにも見えないということを、人に気づかれてはたいへんです。
>侍従のストレスMAX!😣

 こうして、皇帝は行列をしたがえて、美しい天がいの下を歩いていきました。往来にいる人々も、窓から見ている人たちも、だれもかれもが口々に言いました。
「まあまあ、皇帝のあたらしいお着物は、たとえようもないじゃないか! お服についているもすそも、なんてりっぱだろう! ほんとうに、よくお似合いだ!」
>町民の悪ふざけが過ぎる😧

 みんながみんな、なんにも見えないということを、人に気づかれまいとしました。さもなければ、自分の役目にふさわしくないか、とんでもないばかものだということになってしまいますからね。皇帝の着物の中でも、こんなに評判のよいものはありませんでした。
>大好評😄

「だけど、なんにも着ていらっしゃらないじゃないの!」と、だしぬけに、小さな子供が言いだしました。
「ちょいと。この罪のない子供の言うことを聞いてやっておくれ」と、その父親が言いました。そして、子供の言った言葉が、それからそれへと、ささやかれていきました。
「なんにも着ていらっしゃらない。あそこの小さな子供が言ってるとさ。なんにも着ていらっしゃらないって!」
「なんにも着ていらっしゃらない!」
>ねえ、パパ? これが王様プレイなの?😦

 とうとうしまいには、町じゅうの人たちが、ひとりのこらず、こうさけびました。これには、皇帝もこまってしまいました。というのは、みんなの言うことのほうが、なんだか、ほんとうのような気がしたからです。しかし、「行列は、いまさら、取りやめるわけにはいかない」と、思いました。
>あっというまに町民が掌返し!😳 酷い!

そこで、前よりもいっそう胸をはって、歩いていきました。侍従たちも、ありもしないもすそをささげて歩いていきました。
>皇帝はこれくらい堂々として欲しいものです😄

>これがオチなのか?🤔
>アンデルセンさんの悪ふざけが過ぎる作品😅

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