読書感想文

はだかの王様(皇帝のあたらしい着物)<その1>

ハンス・クリスチャン・アンデルセン

矢崎源九郎訳

本文は、青空文庫(https://www.aozora.gr.jp/)はだかの王さま(著作権フリーのもの)より転載しています。
>アンデルセンはデンマークの人。アンデルセンは童話を書いていましたが喫煙者でもありました。ギャップに萌えます😄 時代が違うけど。
矢崎源九郎さんは日本の言語学者。いくつか翻訳を手がけている。凄い人。
「あなたははだかの王様だ!」などと言う人がいるが、わたしは「はだかの王様」を読んだことがないのでいまいちピンと来ない。
太字が物語で、>から始まる通常文字が私の感想です。

いまからずっとずっとむかしのこと、ひとりの皇帝がいました。
>アンデルセンが1802年生まれなので、西暦1000年よりも昔くらい? 思ったよりも昔じゃない気がしました。😊

皇帝は、あたらしい、きれいな着物がなによりも好きでした。持っているお金をのこらず着物に使って、いつもいつも、きれいに着かざっていました。皇帝は、自分のあたらしい着物を人に見せたいと思うときのほかは、兵隊のことも、芝居のことも、森へ遠乗りすることも、なにからなにまで、きれいさっぱり忘れているのでした。
> 「皇帝はきれいな着物が好き」は分かるけど、有り金全部を着物に突っ込むとか😅 カイザー!

とにかく、皇帝は、一日のうち一時間ごとに、ちがった着物に着かえるのです。ですから、よその国ならば、王さまは、会議に出ていらっしゃいます、というところを、この国ではいつも、「皇帝は、衣装部屋にいらっしゃいます」と、言いました。――
>皇帝が衣装好きなのは分かったけど、そこまで個人的なことを公表しなくても。「個人的な用事」くらいでも良いんじゃないかと思う🙂

皇帝の住んでいる大きな町は、たいへんにぎやかなところでした。毎日毎日、よその国の人たちが大ぜい来ました。
>横浜市くらいの規模のイメージ? 衆議院議員選挙だったかな? 横浜市の議席数と、北陸3県の合計議席数が同じでびっくりしました😭 選挙格差ひど過ぎ!

ある日のこと、ふたりのうそつきがやってきました。ふたりは、
「わたしどもは、機織り(はたおり)でして、みなさんの思いもおよばない、美しい織物を織ることができます。それに、その織物は色とがらとが、びっくりするほど美しいばかりではございません。その織物でこしらえた着物は、まことにふしぎな性質をもっておりまして、自分の役目にふさわしくない人や、どうにも手のつけられないようなばかものには、この着物は見えないのでございます」と、言いふらしました。
>なんとも素晴らしい素材です😄 露出狂の言い訳にぴったり! つーか、うそつきってレベルじゃないわ。ただの変態!

「ふうん、それはまた、おもしろい着物だな」と、皇帝は考えました。「そのような着物を着れば、この国のどの役人が役目にふさわしくないか、知ることができるわけじゃな。それから、りこうものと、ばかものを見わけることもできるわけだ。そうだ、さっそく、その織物を織らせるとしよう」
 そこで、ふたりのうそつきにたっぷりお金をやって、仕事にかかるように言いつけました。
>着物大好き皇帝もウソと分かっていて発注している気がしてきた。これをお城の制服にすれば、公式に全員全裸で仕事することになるし。変態城!😍

 ふたりは、機を二台すえつけて、いかにも働いているようなふりをしました。けれども、ほんとうは、機の上には、なんにもなかったのです。ふたりは、すぐに、「いちばん上等の絹と、いちばんりっぱな金をください」と、願い出ました。
>サボりの天才😄
昔、友達の家が「絹の糸」をとる仕事をしていて、蚕の蛹がバケツにどっさり入っていてビビった😨

ところが、絹と金とをもらうと、それをさっさと、自分たちのさいふの中に入れてしまいました。そして、からっぽの機にむかって、夜おそくまで働いていました。
>そこ信じるの😳? あげた絹と金が無くなってるのにー! 実際、公務員でもカラ出張事件とかあったからなー。昔も今も変わらない。

「織物は、もう、どのくらいできたかな」と、皇帝は考えました。
>どんだけ〜?😱

けれども、ばかなものや、自分の役目にふさわしくないものには、それが見えないという話を思い出しますと、ちょっとへんな気持になりました。もちろん、自分はそんなことを気にする必要はないと思っていましたが、それでも、ひとまず、だれかを先にやって、どんなぐあいか見させることにしました。
>そろそろおかしいと思っても良い頃だけど🥱

 もうそのころには、町の人たちも、この織物が世にもふしぎな性質を持っていることを知っていました。
>情報漏洩が早い😩

みんながみんな、おとなりに住んでいるのは、わるい人ではあるまいか、それともばかではなかろうか、知りたいものだと思っていたのです。
>疑心暗鬼な国民🥲

「機織りのところへは、あの年とった、正直者の大臣をやることにしよう」と、皇帝は考えました。「あの男なら、織物がどんなぐあいか、いちばんよくわかるにちがいない。頭もいいし、それに、あの男くらい役目にぴったりのものは、まずないからなあ!」
>皇帝さま純真だなぁ😇 なんでオッサンセレクトした?

 そこで、年とった正直者の大臣は、ふたりのうそつきが、からっぽの機にむかって働いている広間へはいっていきました。「どうか、神さま!」と、年よりの大臣は、心の中で祈りながら、目を大きくあけました。「や、や、なにも見えんぞ!」
>大臣 ほんとは願ったり叶ったり😄(ヤッホー!全裸で仕事出来るぞ!)

 けれども、もちろん、見えない、とは言いませんでした。
「さあ、もっと近よってごらんください。いかがでございましょう。がらもきれいですし、色合いも美しいではございませんか」などと、うそつきどもは、しきりに言いながら、からっぽの機を指さしました。
>演技力抜群!?😇

 気の毒に、年よりの大臣は、なおも目を開いて見ましたが、やっぱりなんにも見えません。それもそのはず、機には、なんにもないのですからね。
>老眼かな?!🤓

「これは、たいへんだ!」と、大臣は思いました。「このわしが、ばかだというのか。そんなことは、まだ考えてみたこともない。それにしても、これは人に知られてはならん! このわしが、役目にむかんというのか。こりゃいかん。織物が見えないなどと、うっかり言おうものなら、たいへんだぞ」
>もう引退で良くない?🙄

「いかがでございましょう。なんともおっしゃっていただけませんが」と、織っていたひとりが言いました。
>無茶振り😓

「おお、みごとじゃ! まことに美しいのう!」と、年とった大臣は言って、めがねでよくながめました。
>またまたー。お世辞言っちゃって。何も出ないよ!🥴

「このがらといい、色合いといい! さよう、わしはたいへん気に入ったぞ。皇帝に、そう申しあげておこう」
>気に入っちゃったんだ😲

「それは、まことにありがたいことでございます」と、ふたりの機織りは言いました。
>案外礼儀正しい😊

それから、色の名前や、めずらしいがらの説明をしました。年とった大臣は、皇帝のところへもどっても、同じことが言えるように、よく気をつけて聞いていました。そして、そのとおりに申しあげました。
>変なところで真面目な大臣😑

>続く

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