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ゲームセンターは人を見る。

とにかくゲームセンターが好きで、高校、大学、大学院、社会人になってすぐの頃は通い狂ってました。

当時(2000年〜2010年頃)は、今と違ってネットワーク対戦なんていうものはなくて、戦いの相手は同じゲームセンターに遊びに来ている人間でした。

ネットワーク対戦がゲームの盛上げに一役買ったことは言うまでもないかと思いますが、今思えばゲームセンターの衰退にも多大な影響を及ぼしていたように思います。

リアル対戦はとにかく人を見ます。

自分が次に戦うであろう人は誰なのか。誰と組んで戦うのか。
(今年20周年を迎えるガンダムの対戦ゲームは2対2のバトルゲームで仲間と組むことも出来るが知らない人と組んで戦うことが多いのです)

同じゲームセンター内で敵にも味方にもなる人を見ながら「あの人が味方になるといいな」「この人の戦い方は参考になるな」「あの人はこのキャラを使うから対策を調べなきゃ」とか思うわけで。とくにガンダムのゲームは自分と組んだ相手に対しても責任を伴うのでその重要性は他のゲームと比べ物になりません。

そして地方のゲームセンターに行ったときに自分の通うゲームセンターを一つの指標として考え始めます。

同じキャラ・同じ機体を使う人を見て「地元のあの人より強いかな、弱いかな」とか思うわけです。

突き詰めると最後には自分の通うゲームセンターに誇りを見出し始めます。

「地元のあの人のほうが強いな」とか「地方のゲーセンで負けるわけには行かない」とか。
あの強い人はどこどこのゲームセンターにいるらしいよ、みたいな会話も行われていたなぁと懐かしく思います。

まとめ。

リアル対戦は新規層の取り込みには向いていないです。
同じ人と対戦することになるので勝てない人は全く勝てないわけですから。
ゲームを始めるにあたって勝てないゲームほど続ける気にはなりません。

その点、ネットワーク対戦は全国のゲームセンターにいる人とネットで繋いで同じぐらいの強さと勝手にマッチしてくれます。

わざわざ「次は誰と戦うのかな」とか「誰と組むことになるのかな」とか思案する必要がない、超素敵機能です。

ただ、その超素敵機能はゲームセンターの中で繰り広げられていた無言の会話を無くしてしまいました。
そして自分の通うゲームセンターに他にどんな人がいるのかを見る機会も同時に失い、ゲームセンターに対する愛着みたいなものも得られなくなっていったように思います。

たまには自分の通うゲームセンターにどんな人がいるのか見てみるのも面白いかもしれません。


ちなみに。

僕が社会人の頃、ホームにしていた有楽町のゲームセンターは火事で潰れてしまいました。正月のニュースで見て本当にショックを受けたことを今でも覚えています。あのゲームセンターで強かったインフィニットジャスティスの人、今頃何しているのかなぁ。

#自己紹介をゲームで語る

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