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大雨に降られた(降られている)

 大雨が降っているときの雲は分厚いので、普段はまだ明るい夕方でもかなり薄暗くなっていた。
 仕事帰り、車は10分ほど前に駐車場に停めた。エンジンも切っている。
 でも、雨が止まないのでなかなか降りる気になれない。

 車体に雨粒が当たり続けてどかどかと音がする。
 ときどき雷が落ちて窓の外が明るくなる。

 せっかくなので光ってから音が鳴るまでの秒数を数える。
 光の速さ(とても速い)と音の速さ(秒速340メートルほど)の差を用いて、雷の落ちた場所からの距離を知ることができるからだ。

 12秒……だいたい4キロメートルくらい。筆算は昔から苦手だったけれど、これだけは小学生のころから変わらずやっている。

 駐車場から家までは1、2分ほど歩くだけなのだが、それすらもためらう程の雨量だ。

 傘をさすのも地味に怖い。そうそう無い事だとは分かっていても、雷が当たりそうな気がする。

 ……結局そんな気持ちと荷物を抱えながら、走って帰った。
 もちろんびしょ濡れになった。

 明日に備えて体調を崩さないようにしたい。
 明日もまた何か書けたら嬉しい。

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