ショート百合小説《とうこねくと! ぷち》ほおずきって食べられるの?恋どろぼうな東子さま
みなさん、こんにちは。北郷恵理子です。
「恵理子ちゃん、食用ほおずき買ってきて!」
テーブルの前にカスタードプリンを置き、こちらを見つめている奥さま──神波東子さまの付き人をしています。
「えっ、食用ほおずき……ですか?」
私はそう聞き返します。
「そうよ」
まっすぐな目で私を見つめる東子さまですが……
「ほおずきって、食べられるんですか?」
「あら、恵理子ちゃん知らないの? この動画を見てみて」
東子さまはそう言うと手元にあったスマホを取り出し