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『今日の山中さんが聴きたいんです』関ジャム完全燃SHOW(上)

#関ジャム完全燃SHOW

「ジャンルごとにこんなに違う!?ピアニスト特集!」より、トークの一部を文字に起こしてみました。ジャズを聴く機会がなかったので無縁でしたが、この番組をきっかけに山中千尋さんのファンになり、それからジャズを聴くようになりました。この番組の楽しさが伝われば良いなと思います。

「ジャズピアニストのスゴさとは?」

【出演者(敬称略)】 #清塚信也 #山中千尋 #紺野紗衣 #宮澤エマ #サバンナ高橋茂雄 #関ジャニ#弘中綾香 #古田新太

アドリブ編から 

清塚
「本当にジャズのアドリブというのは、その場で即興でパッとやるのにもかかわらず、ちゃんとその土台にある骨組み。さっきの(演奏された)枯葉だったらすごくあの単純だったあれ(楽譜)、あそこからは絶対外れないんですよ。」

高橋
「へ~!」

清塚
「それを外れないでどんどんいくんですけど、最終的には崩していく美学でもあるんですよ。」

村上
「ほ~っ!」

山中
(笑顔)

清塚
「そこがクラシックとの一番対極なんですよね。」

テロップ(ジャズ→崩しの美学)

村上
「そうですよね。崩しちゃダメなんですもんね、クラシックはね?」

清塚
「うちらはダメなんですよ。だけどジャズのかたは、それを崩して、崩していって、壊れれば壊れる程カッコいいんですよ!
やっぱりスゴいってなるんですね。なのでそういう美学があって、やっぱりそこはスゴいなと思います。」

山中
(頷く)

村上
「それは崩し方にセンスが出る?」

清塚
「そうです。」

紺野
「やっぱりただ長くダラダラやっててもあれで…。そこでどんなドラマを作ってくるか。その場で化学反応が起きて、どんなドラマを出してくるかっていう、本当にそこが醍醐味だと思います。」

村上
「じゃあ山中さんも『このあいだのアドリブ良かったから、もう1回やってよ!』って言われても、もう…」

山中
「そうなんです。例えばPVみたいなのを撮ってる時に『これもう1回お願いします。音だけお願いします』って…、もう、出来なかったです。」

テロップ(同じ演奏は2度とできない!)

村上
「わ~、もうその時の気持ちで。」

山中
「そうなんです。おんなじ音は出るんですけど、タイミングとか、そういった微妙な事がやっぱり変わってきちゃうんで。」

古田
「レコーディングの時とか、どうなる?」

山中
「だから逆に楽(らく)…、レコーディングは楽で。例えば1回弾いて『あっ、これでいいかな…。』まぁ2回ぐらい弾いて大体終わりに…」

一同
「え~!」

大倉
「そういう事か。」


テロップ(レコーディングは1、2回弾いて終了。)


古田
「ハハハ、なるほどな。『今の気に入ったわ』みたいな。」

山中
「そうですね。」


高橋
「その代わり、そのCD買った人がコンサート行ったり、聴きに来ても『全然ちゃうやんけ!』ってなるんですね。」

清塚
「あ、それがむしろジャズのファンは、同じだと『はっ?』ってなるんですよ。」

村上
「違うの聴きたいから!」

清塚
「『なに決めたことやってんの?』みたいな。『今日の山中さんが聴きたいんです!』ってなるし。だからもっと言えば、アルバムで結構昔のジャズなんかは特に多かったですけど、1(ワン)テイク目、2(ツー)テイク目っていうのが…。同じ曲を『3回目のも良かったから一緒に載せちゃおうぜ!』みたいなのも結構あるんですよ。」

一同
「え~!」

清塚
「そういう楽しさも、また。」

村上
「これもジャズならではですか?」

山中
「そうです。だからもう、1回…、一期一会っていうか、本当に同じ音楽が無いっていうのが面白いところですね!」

(続く)

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