ごきぶりも殺せない僕の７分間戦争〜深夜の攻防〜

はじめに言おう、
僕はごきぶりを殺せないので、
わりと放置してきた。

中学の時、実家でテレビ画面を横切るGを無視してたら、母親がバシーッって退治して『見えてないんか！？そんなにテレビがおもしろいのか！！』って言われたけど、見えててあえてスルーしてるんだよと。

そうやって、できるだけ虫を殺さないで来ましたが、

その心が通じてか、田舎暮しなのに、ごきぶりと家の中で出会うことが少なく、平和に過ごしてました。

しかし、昨晩、丑三つ時にやつは現れました。
叩き殺すのも気がひけるのでこういうときは、

『ごーきーぶりーキャッチャー』

手頃な封筒をさささー、と用意して、ごきぶりの進行方向にセットし、この狭く居心地の良さそうな穴蔵へ誘います。
入らない！入りそうなのに！
う、ひー！あー！廊下を行ったり来たり。

そして、ひっくり返ったところを寄り切りで袋へ、すん！

すると、

カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ

封筒の中に底知れぬ生命力。

うぁーー（トイレへ）

ザーーーッ

水に流して、さようなら。

タイミングよく翌朝、
嫁から『ごきぶりだんご、きのうお母さんにもらったから、設置しよう』となりましたが。

これ、お外から、

ごきぶりを集めるとかないよね？？

置くか悩むな。