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ごはんについて書くための習作61

午後、15時くらい、ちょうど魚の活性が上がりだすタイミングで雨が降るらしい。釣りに行けるよう打ち合わせを入れていなかったが、すっかり諦めて仕事をしている。打ち合わせ中、ミュートにして一昨日注文したランディングネットを受け取る。12時過ぎ、ビールでも飲もうと家を出た。

少し前、近所の釣具屋で渓流の年間遊漁券を買おうとしたらその川は取り扱っていなくて「今度、漁協に聞いておきますね」と言われていた。他でも買えるがせっかくなら馴染みの店でお金を使いたい。でも早めに欲しい。みたいな狭間にあったので、さて話を進めてもらっているだろうかと様子を見に行くことにした。
道を挟んだところから店内の様子を眺める。お客さんがいるようなので、昼食を食べてからにする。

釣具屋のある小さな商店街、同じ並びにある牛タン屋の様子を同じように道の反対側から眺める。テーブルに1組いるよう。カウンターは空いている。道を渡り入店。ひとりで来るの珍しいですね、と言われる。普段は家族で来ている。そして、お店のオーナーは一緒に釣りにいく釣り仲間だ。注文を終え、ウエストポーチから岡本敬三の『根府川へ』を取り出す。人の話を聞くのはできるが自分から話すのは得意でない。視線は送らないが目の前ではオーナーが調理をしている。

ビールが半分くらいになったところで料理が運ばれてきた。午前中、流行っているAIにこの日記を読ませ特徴を聞いたところ、「感情に関する表現が少ない」と的を得た回答をされたので、シチュエーションを指定し同じように書かせてみたが「美味しそうなパスタが運ばれてきました。一口食べると、とても美味しい!」という日記。

ここまで書いていたところで宅配スーパーが届いた。商品をまとめている袋が破けているのがあって、配達のお兄さんに「…で破けやすいんですよ」と、急に説明されたが理由部分を完全に聞き逃し、「ああ、はあ。」と文字でしか見たことない生返事をしてしまった。

美味しそうな牛タンと鳥もも肉焼きの定食が運ばれてきました。一口食べると、とても美味しい!

食べ終えたころには先にいたお客さんもいなくなっていて、軽く今後の釣り予定の話をして退店。釣具屋に向かう。
釣具屋もちょうど先にいたお客さんと入れ替わるかたちで私だけになった。「遊漁券の件、どうなりました?」とは聞かず、向こうから話を持ち出してくれることを待ちながら店内を歩く。忘れている可能性もあるだろうし、それなら別の取り扱い店に行った方が早く手に入る。
来週の月曜日の鯛釣りに使いたいラインを手に取る。遊漁券とは関係ない最近相模湾で青物、ワラサがよく釣れている話をされる。忘れているのかもしれない。
私は渓流で使う小物を手に取ってレジへ持っていった。

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