ごはんについて書くための習作20

黒いTシャツについたパンくずが全て飛んでいくほど風が強い。10m以上あるような椰子の木が折れないのは、葉が先端だけだからなのではと思いながら、さっさとパンを食べてしまった。

子供の幼稚園がないので、起きる時間が少し遅くなっていて、家をでる時間も遅くなった。30分くらい午前中の作業時間が減った感じ。駅について、信号が青だったので、つい少し遠回りをする。もう5分減った。

先週から自宅の音楽制作環境を整えようとしている。ちょっとした音楽をiPhoneのGarageBandというアプリで作っているが、スマホの中で完結するので、自宅に環境はなくてもよい。が、浪費をしたい気分の高まりが、自分の周りで起きていて（起きている気がして）。必要だろう、という強い念をもってネットショッピングし続けている。
モニタースピーカー、スピーカースタンド、オーディオインターフェイスを注文した。明後日くらいにはすべて揃う。
午前中もずっとslackで詳しい人に相談をしながら、午後の打ち合わせ資料を手入れした。

12:00、あまりぴったりの時間に昼ごはんをとらないのだが、ちょうど作業と連絡が切り良かったので、パンと椅子をもって外にでる。
少し雨が降りそうな雲が山の方に見えるが傘を取りに戻るには、入り口のロック（数字英語の組み合わせ）を解除しないといけないので、雨が降らないことにする。
殆どの店が一時的に閉店、もしくはテイクアウトのみになっている。空いている店はパチンコ屋の隣のラーメン家とかで、ちょっと気が引ける。パンが捗る。
少し風が強そうだったので、椰子の木の下ではなく、ヨットハーバーの階段を降りて、壁を背にするようなスペースに椅子を置く。あまり人はいない。

最後のクロワッサン生地のパンに砂糖が掛かっていて、中には甘くされたクルミが入ったパンを食べようとする頃には、風がかなり強くて、屋根が飛ばされそうだったので外した。トンビが気になる。

シェアオフィスに戻ると、誰かがアイスブレイクしている声が聞こえる。いつも独特な切り口で淡々と話ししているので、アイスがブレイクしているのか気になっている。
強い風の中もどってきたから絡まっているのか、髪の毛の中に虫がいるような気がする。