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ごはんについて書くための習作72

この夏に五島列島に行くことになりそうで、午前中、YouTubeで島(での釣り)の紹介動画を見ていた。そのせいで、四川風麻婆豆腐(ハーフ)を食べながら、「日記の書き出しもYouTube(rの編集)みたいに、冒頭、100文字くらいで文章のキャッチになるところを書いて始まるスタイルにすればいいのでは」ということを思う。いつもの町中華。平坦なランチタイムの中でも、キャッチになりそうな様子があったのだが、今日の麻婆豆腐は山椒がいつもより効いている、と思った瞬間に忘れた。240文字。ここでテキストを保存。保存するフォルダはDropboxにあって「202105_文フリ」と書いてある。ファイル名は「text72.txt」。文フリに出すつもりだったのだろうか。忘れた。

CO-OPの宅配が12:30くらいにくるので、午前中のミーティングを2つ終えてYouTubeを見て待つ。編集手法ばかりが気になる。宅配の人から荷を受け取る。冷凍食材をまとめた袋にドライアイスが一つ。回収されるボックスの方にあるべきドライアイスが付いてきてしまったよう。キッチンのシンクにあったグラスに水と一緒に入れる。白いモヤをしばらく眺めて、グラスが割れたら嫌だなと思って流しにドライアイスを捨てた。

13:00前、昼食へ。晴れている。午後、予定がないので川にでも行けばよかったと思いながら、捨てる曜日が間違っていて回収されていない缶類を見る。ビールを飲みたいと思いながら商店街へ。昨日も行った町中華へ。昨日は妻も一緒だったが、今日は一人なので、まあ、二日続けて行っても良いだろうという気持ち。ランチタイムは終わりかけ、それでもほぼ埋まっているテーブル。最近、混んでいる。昨日も混んでいた。店のおばちゃんに挨拶。奥から2つ目の2人掛けのテーブルに座るが、エアコンが直接当たるので、1つ手前のテーブルに移動。「どこ行くのかと思った」とメニューを持ってきたおばちゃんに言われる。瓶ビールと鶏の中華風サラダを注文する。

狭い店内。テーブルは8つほど。見渡すと半分くらいは飲酒。50〜60代。ビールには枝豆が数個ついてくる。右後ろから「ヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッ」と女性の声。鳥か何かの鳴き声か、癖の強い笑い声。そっと目をやると生ビールと夫婦。幸せそう。店内のBGMは津軽三味線の入った演歌。『世界制作の方法』に視線を戻す。全般理解できないが、分からないところはChatGPTに聞く。

瓶ビールを半分くらい飲み終わったところで、鶏の中華風サラダが運ばれてくる。量が多い。30センチくらいのどんぶりに野菜が盛られて、そこに揚げられた鶏肉。辛めの油淋鶏のような味付け。ただ、鶏肉自体はかなり小さく切ってあって、衣と身が50:50くらい。サクサク。しかし、650円の量じゃない。メニューは下げずに残しておいてもらったが、誤算かも知れない。「I'm sorry!」とローマ字で書きたくなるくらいの発音が、ヒッヒッヒッの方から聞こえる。陽気だ。
店のおばちゃんが隣のテーブルにお茶を注ぎにきたところで、追加の注文。瓶ビールと四川風麻婆豆腐ハーフ。隣のテーブルのおじさんがこちらを見たのを感じる。「あのサラダの量を食べたのに」という気持ちだろう。分かる。頼んだ私もそう思うが、ここの四川風麻婆豆腐は美味しいのだ。

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