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【タワースタンプラリー】さっぽろテレビ塔

全日本タワー協議会(https://www.japantowers.jp/)が実施している「All-Japanタワーズスタンプラリー」の参加記録です。今回は2024年5月21日さっぽろテレビ塔を訪れた様子をお伝えします。


函館から4時間かけて札幌へ

前回ご紹介した五稜郭タワーは5月21日午前中に訪れ、その後路面電車で金森レンガ倉庫あたりに急いで行って、その辺りを急いで見て回ったりハセガワストアでGLAYの足跡をたどりつつやきとり弁当を食べたり、忙しく観光をこなしました。函館市内を巡るだけなら午前中に全てこなせるかなと思っていましたが、さすが30万都市だけあって街の規模が大きいですね。計画の甘さを痛感しました。この後札幌に移動してさらに観光するのですから、何も考えていないですね……

函館市内のハイライトは函館駅のデジタルサイネージのエラー(縦横違っている)。映像の下の部分にファイル名「.mp4」が出てて趣深いです。

札幌行きの特急北斗が函館を出るのが13時31分なのに、函館ベイエリアを出発したのが12時50分で、函館駅のホームには13時20分頃到着。キオスクでビタミンカステーラをギリギリのタイミングで購入できましたが、特急に乗るには余裕の無いタイムスケジュールです。旅行計画時は五稜郭タワーさえ登れば満足すると思っていましたが、いざ現地に着いてみるともったいなくてそんな事言えないですね。今度函館に行くときは余裕を持ってゆっくり観光したいです。

特急北斗は函館から内浦湾沿いの森に向かって北上し、そのまま内浦湾を270°回ります。東室蘭から太平洋を右手に見ながら苫小牧へ向かい、千歳線で札幌へ。走行距離は約320km、時間は4時間近くかかります。都道府県内での鉄道移動としては破格の遠さですね。私たちは札幌駅の手前、新札幌駅付近に宿を取っていたので途中で降りました。17時半頃に宿にチェックインし、少し休んでから大通りに向かいました。

特急北斗は海側の席を取りましょう。私たちのように山側の席を取ると車窓の最大の見どころが王子製紙の社員寮になります。ティッシュの箱みたいでかわいい。

昭和と令和のクロスオーバー、それがさっぽろテレビ塔。

新札幌からテレビ塔に行くには地下鉄が便利で、乗換なしで30分ほどで到着します。私たちは夕日に染まる札幌市街の風景を眺めたかったのでJRで札幌駅まで向かい、そこから歩いて大通り公園まで行くことにしました。

さっぽろテレビ塔はテレビ用の電波塔として1956年から運用が開始されました。現在のような観光施設としては翌年1957年にオープンし、当初は映画館やプラネタリウムが入っていたそうです。現在、電波塔としては一部のFMラジオ放送やテレビの予備の送信所として、主力としての役割は終えているようです。一方で観光施設としては展望施設の他、飲食や土産物販売、イベントスペースとして重要な役割を果たしています。

テレビ塔入口。テレビ父さんを模したパイロンがかわいいです。

さっぽろテレビ塔基本情報

営業時間:9:00-22:00
※展望最終入場は21:50。イベント開催時等に営業時間が変更される場合があるそうです。
入場料金:1000円(小中学生料金や各種割引あり。年パスもあります!)
https://www.tv-tower.co.jp/pricetime.html

展望台入場券売場は塔の3階にあります。タワースタンプは入場券購入時に伝えると出してくれます。記念品も一緒にもらえましたよ!札幌市内の観光拠点ですが、スタンプラリーはタワースタンプラリーのみ開催しているようでしたので話が早いです。

レトロだけど新しい。ネオ昭和な展望台。

券売場からエレベーターホールに案内され、そのまま展望台に上がります。エレベーターが到着すると札幌の夜景が見えます。高い建物が景色を遮ってしまっていますが、大通りに面した西側からの風景は札幌そのものという感じです。

印象的な大通公園の夜景。奥には大倉山も見えます。

定番の土産物売り場のほか、非公式キャラクター「テレビ父さん」をフィーチャーしたテレビ父さん神社や、展望台の真下を眺められる「怖窓(こわそう~)」など、楽しみがたくさんあります。良い具合に昭和の観光地らしい雰囲気が残されているのが印象的です。昭和の建物の宿命として狭さが課題として残っていますが、むき出しの鉄骨部分に発泡PVCの保護(赤ちゃんが角に頭をぶつけないようにするプニプニした部材)を付けるなど、令和らしい心配りがうれしいです。

訪れた時期に外装工事(ペンキ塗り変え)を行っており、外観は足場やネットが目立つ状態でした。残念ではありますが、それを逆手に取った企画も行われていました。この日は展望台の外にテレビ父さんのぬいぐるみを設置して、それらを見つけてみよう、といったイベントをやっていました。

札幌土産が全部揃う大規模土産物屋

エレベーターで中層の3階スカイラウンジに戻ると、エレベーターホールの先には大きな土産物屋「スーベニアショップ」があります。過去回った3ヶ所のタワーには無かった大きさで、さすが観光地と思わせるものがありました。このフロアは無料で入れますので、時計台や大通公園を観光したついでに寄ることも可能です。3階にはこのほかに本格的なグリルも入っており、テレビ塔を長く楽しむこともできます。

札幌の歴史はテレビ塔で味わおう

札幌は明治以降に開かれた街ですから、国内の百万都市の中で最も若いと思います。それだけに、碁盤の目状に整備された町並みや大通公園の直線的な風景は、開拓の歴史を表すものとして重要な風景と言えます。さっぽろテレビ塔に登ると、それら街の歴史を一望する事ができますから、札幌を知るにはぜひ行っておきたい場所でしょう。

テレビ塔の裏にはこれまた札幌開拓を支えた創成川があり、公園として整備されています。創成川と大通の交差部分には歩道橋があり、そこから見上げるテレビ塔がかっこいいです。観光客がいませんでしたが、歩道橋の動線とは別にスペースが確保されており、案内看板もありました。登った後はこちらも訪れてみてください。

創成川側から見たさっぽろテレビ塔

さっぽろテレビ塔を楽しむには、北海道や札幌の開拓の歴史を勉強しておくと良いと思います。タワースタンプラリーと合わせて時計台や北海道庁なども見て回るような観光コースを検討しておくのをおすすめします!

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