見出し画像

【ち○ちんの手術をした。】#2 〜なぜ、取るのか〜

21年間いっしょに生きてきた、ちんちんの謎の塊。


21年も経った今、なぜ取ろうと思ったかだ。



僕は、最近童貞を卒業した。

コンドームがその塊のところで引っ掛かることに初めて気付いたのだ。




引っ掛かるだけなら大した事はない。
厄介なのは、それによって生まれた新たな弊害だ。


コンドーム装着の際、ただでさえ慣れない作業な上に塊という障害物にまで阻まれ、必要以上に時間がかかってしまう。
そのときに生まれる『急がなければ!上手に装着しなければ!』という”焦り”や”戸惑い”が精神にダメージを与え、
そもそものちんちんの方が「すいません、一旦、休ませてもらいます.....」の状態になってしまうのだ。


21年の時を経て、この塊をこれほど憎むとは思わなかった。


いや、


21年前のあの時、誰かに相談する勇気の無かった、中1の僕を憎んだ。

しかし過去は過去。
変えられない。
今を受け入れるしかない。


21年経って、本当に気にならなくなっていたが、
この一件で、ちんちんの謎の塊の事を改めて意識するようになった。

そして、芸人という仕事のせいや年齢のせいで恥ずかしさが少なくなったのか、忘れていた”怖さ”の方が浮き彫りになってきた。


『このちんちんの出来物のせいで、俺...死ぬのか.....』


あの日の恐怖再び。


『これ、大丈夫って勝手に思ってるけど、本当に大丈夫か?ちゃんと病院で診てもらったことなんて一度も無いぞ?俺、何を根拠に大丈夫だと思ってるんだ?え、あれ?ていうか、これ一時期より大きくなってないか?やばい、ここ数年で大きくなってる気がする!気がするとかじゃない!確実に間違いなく完璧に大きくなってる!怖い!!怖い!!!怖いぃぃぃぃっ!!!!』


「病院へ行こう。」


もう迷う理由は無かった。



そうとなれば病院を決めなければいけない。

[ ちんちん 病院 ] で検索。

まずは《泌尿器科》という答えに辿り着いた。

しかし「風邪っぽいからとりあえず近くの病院を適当に」なんてわけにはいかない。
今から僕は、ちんちんを診てもらうのだ。
ともすれば命に関わることかもしれない。

どんな病院に行けばいいのか....

頭をフル回転させ、僕は閃いた。

『そうだ!!”経験値”だ!!!』

今、僕が必要としているのは、圧倒時経験値のある泌尿器科の医師。親切さや利便性など全く必要無い。とにかく多くのちんちんの診察を行ってきた医師。

しかし、それをどうやって導き出すのか。


『そうだ!!”場所”だ!!!』


大人の歓楽街が密集するエリアに目星をつけた。
そういったエリアでは、ちんちんのトラブルが発生する件数が他のエリアよりも多いだろう。すぐに診察してほしい男たちが駆け込むその近辺の病院は、自ずと経験値が高くなっていくというからくりだ。

僕は東京の北東部に絞り、3つの路線が乗り入れる《日暮里》にあたりをつけた。

あとは簡単だ、[ 日暮里 泌尿器科 ]で検索し、ヒットした病院のホームページを片っ端から見ていけばいい。


医院紹介や院長挨拶に、病院の色が出る。


ホームページのつくりが古いのは、忙しさ表れか、はたまた怠慢か。


そして見つけた。

〈医師になり36年〉〈5000例を超える手術実績〉

ここだ!!!


ちなみに、この病院に行くには片道1時間以上かかるが、安心が手に入るなら安いものだ。


電話予約必須の病院だったため、
翌日、予約の電話をかけた。

#ちんちん #手術 #ノンフィクション #やさしいズ佐伯

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?