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外国人住民のワクチン接種について②

<ボランティア日本語教室で、ワクチン接種のロールプレイを>

先日、”医療×「やさしい日本語」研究会” で
ワクチン接種の「やさしい日本語」資料が公開されました。
この研究会は、順天堂大学の武田裕子先生が中心となり
医師や看護師さんに「やさしい日本語」を普及する活動をされています。

(1)YouTube動画
   https://www.youtube.com/watch?v=FpeIMTZ5i24
(2)順天堂大学HPでの公開
   https://www.juntendo.ac.jp/news/20210701-02.html
(3)ワクチン接種会場での言葉がけフレーズ集
   ・予診票記入のお手伝いで用いるフレーズ集
   ・身分証明書等イラスト
  (いずれも「やさしい日本語」対訳付き!)
   https://easy-japanese.info/covid19

「やさしい日本語」有志の会では、武田裕子先生にお願いし
これらの資料を拡散し、日本語教室で使うことにご快諾いただきました。

もちろん、ワクチン接種の予約はまだまだ進んでいない現状ですが
少しでも日本語教室で話題にしたり
多言語の資料のあることを教えたり
わからないことを聞いたりする機会が増えれば、
ワクチン接種をしたい人が安心して受けられるのではないかと考えました。

「やさしい日本語」の資料は、日本人教師も、外国人学習者も
一緒に見て理解できるところが利点です。
多言語資料の場合、外国人住民には読めても
「ここの、この部分がわからないんだけど・・・」と聞かれたときに
日本人側がわからない、という問題があります。
(自動翻訳の場合、誤訳の問題もありますしね。)

(1)Youtube の動画では、
普通の日本語と「やさしい日本語」を続けて音声で流れます。
設定で再生速度を遅くすることもできます。
教室でみんなで聞けば、日本語の勉強にもなりますし
まだ、日本語が十分わからない人でも
少なくとも、会場での流れを知ることができます。

(3)スクリプト は、(1)の資料です。
使われるキーワードを教えたり、敬語の意味を確認したり
ロールプレイをするという活用ができます。
何か異常を感じたときに、どのように行動、発言すればいいか
などを教室のみんなで話し合うこともできるでしょう。

もちろん、ワクチン接種を受ける、受けないという選択は
それぞれの自由であり、決して強制する、同調圧力にならないよう
ご配慮はお願いしています。

こうした、動画や「やさしい日本語」文を使って
少しでも安心してワクチン接種ができるよう
日本語教室でのご活用をお願いします。

外国人住民のワクチン接種について③では
すでに外国人住民向けの会場を設置している豊中市をご紹介します。

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