英文法って意味あるの?

 多くの方が英語を勉強した事があると思います。そう言った中で、「英語を学ぶ=単語帳を覚える」というふうに思っている方も多いと思います。ではほかにどんな英語の学習方法があるのかと思うかもしれません。そこで私は英語の能力を語彙力・英文法・英文解釈・長文読解に分けて解説していきます。

1 単語偏重型

 もっともこのパターンが多いと思います。とにかく単語を覚えて覚えて覚えまくるというのもです。この学習法の最大のメリットは、結果が1番早く現れやすいと言うことです。我々は普段から日本語である程度文章を読み、情報収集をしています。そのため、単語という断片的な情報が入るだけでも、英文の内容が5割程度は入ってくるのです。
 デメリットはこの学習法ではインプットはなんとなくできていても、正確な意味を掴む事ができないと言ったこと、それから、アウトプットも単語レベルでしかできず、長い文章を書くことができないということです。この型の学習では自分の書いた文が正しく伝わるのかがわからないままになる可能性が高いのです。

2 長文偏重型

 こちらは、物語が面白いので英語長文をたくさん読んで、なんとなく答えの和訳を読んで、そのうちに単語などなどを覚えていくようなものです。メリットはやはり、単純に物語的な和訳を読むのが面白いので続きやすいということでしょうか。より多くの言い回しに触れることができるかもしれません。デメリットは、目的意識が持ちにくいということです。最初から長文を読みながら、この技術を身につけようなどと言うように明確な見通しを持って学習することは不可能に近いのではないかなと思います。また、なんとなく多くの文を読むので、仮にほとんど和訳を読んでいたとしても勉強した気になって終わりになってしまうのです。

3 文法中心主義

 これは私が提唱したい学習法です。この文章はこのような構造でできているので、このように訳します。などと言ったように感覚に頼ることなく徹頭徹尾理由をつけて英文法の書物に基いて論理的に英文を把握します。この方法のデメリットは圧倒的に時間がかかることです。英検の準2級程度で有れば遠回りでしかないかもしれません。しかし大きなメリットがあります。文法の力が固まってくると、英文を把握する速さはどんどん早くなり、触れることが可能な単語量も増え、大学受験の偏差値70くらいまでくると、そこから先はとてつもないスピードで語彙力も上がることでしょう。単語をいくらやっても複雑な二重否定や比較などにも対応でき、誤訳することなく正確に意味を把握でき、英作文でも明らかにおかしな文を書くこともなくなります。
 ちなみに、この英文法の力を手に入れることのできる方法は、高校の教科書レベルの文法を行った後は、「英文解釈」や「構文把握」と銘打ってあるものが非常におすすめです。

まとめ

 このようにして、私は文法の力を重視しますが、もちろん、語彙力がその文法を理解する手助けになることもあるので、一概には言えません。イメージとしては、今から半年間で結果を残したいなら単語帳をみるのが速いですし、3年先を見ているのであれば、英文法がおすすめです。時間をかけて長文を理解していくことが肝要です。そうしていくうちに、前置詞一つも疎かにせず役割を把握できるようになった時、あなたは英語を英語のまま理解することができるでしょう。
 また、これまで単語をたくさん暗記してきた方も、もし今の自分に伸び悩みを感じているので有れば、英文法や構文解釈などを行ってみてください。

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