見え方の加齢変化(1) 青と黒が区別できないのはなぜ?
多くの人は、歳をとると、近くのものが見えにくい老眼になります。水晶体の弾力性が低下し焦点合わせ機能が低下するためですが、老眼は40歳を過ぎた頃から始まり、60歳になると顕著になってきます。このあたりで気を付けたいのが、色を見る能力の変化。
「紺と黒の靴下を左右色違いではいてしまったわ~」
原因は水晶体の黄変です。加齢により水晶体から透明度が失われていくためです。黄変したり混濁すると波長光の透過率が低下します。その結果、網膜像の質低下や光の散乱が発生し、なかでも「青色」が暗