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カナダ株の特徴・買い方・銘柄まとめ[国際投資]

皆さんこんにちは。野菜のカブです。突然ですが、勝手に「国際投資」シリーズを始めたいと思います(強引💪)。このシリーズでは、日本、アメリカ以外の国の株式に投資する方法について紹介したいと思います。ポートフォリオの国際化をしたいという方にピッタリの内容となっています。第1回は、カナダ株について紹介します。

カナダ株は高配当・景気敏感

カナダ株と言っても様々な業種の様々な銘柄がありますので、全体を捉えるということで代表的な株価指数である「S&Pトロント総合指数」を用いて見ていきます。この指数は時価総額加重平均型の指数で、トロント証券取引所における取引の95%をカバーしていると言われています。日本の東証株価指数(TOPIX)のようなものですね。

S&Pトロント総合指数を見てみると、長期的に右肩上がりで成長している事が分かります。
この指数の構成は、金融が約30%、エネルギーが約20%と、これら2業種で全体の約半分を占めます。
金融株、エネルギー株は高配当という傾向があるので、カナダ株を全体的に見ると高配当だと言えるでしょう。また、金融株、エネルギー株は共に景気に左右されやすく、カナダ株は景気敏感であるとも言えます。

カナダ経済の特徴

カナダは資源国であるため、経済は資源価格に左右されやすいという特徴があるようです。また、隣国アメリカとの結びつきが強く、依存度も高いとされています。
一方、カナダは他国に対する不良債権比率が低く、金融危機における金融市場への影響は限定的とされます。

カナダの人口は右肩上がり

https://graphtochart.com/population/canada-transition.php

今後の成長を左右する要因の一つである人口を見てみましょう。カナダの人口は右肩上がりで推移しており、これからも右肩上がりの増加が予想されています。カナダはアメリカと同様に移民が多く、人口増加の源になっているようです。人口増加は需要拡大に繋がるので、今後のカナダ経済の成長に寄与するとともに、株価の上昇も期待できそうですね。

カナダ株に投資する方法

カナダ株に投資できるETF、投資信託、加えて個別株も紹介します。

①ETF

iシェアーズ MSCIカナダETF[EWC]

ニューヨーク市場に上場するETFです。カナダの大・中型株に投資するETFで、経費率0.50%、直近分配利回りは2.82%となっています。
しかし、SBI証券、楽天証券、マネックス証券では取り扱っていません💦おそらく運営会社であるブラックロックが金融庁に届け出をしていないETFだと思われます。外国系証券会社(IG証券など)でないと買えないETFですね…

②投資信託

マニュライフ・カナダ株式ファンド


2023年4月の月次レポートより

これは、S&P500指数をベンチマークとして、それを上回る運用を目指すアクティブファンドとなります。分配金を再投資すれば長期的に成長していますし、ベンチマークを上回る運用がされていることが分かります。(分配金を再投資が条件です!)

このファンドは年4回決算、信託報酬1.947%、信託財産留保額0.2%、信託期間は無期限となっています。信託報酬が高い嫌われがちなタイプですが、一応インデックスを上回る運用はできています。しかし個人的に気になったのが純資産の少なさで、減少傾向であるため、繰上償還のリスクに注意が必要そうです。
SBI証券、楽天証券、マネックス証券の全社で取り扱いがあります。

カナダ高配当株ツインα(毎月分配型)

2023年4月の月次レポートより

三井住友DSアセットマネジメントのファンドです。カナダの高配当株と株式・通貨のカバード・コール戦略を組み合わせてインカムゲインを重視しているようです。毎月分配型、いわゆるタコ足配当をやっているファンドなので基準価格は右肩下がりです。信託報酬は1.38%、信託財産留保額0.2%、信託期間は2026年4月17日まで。
総合的に見て長期投資には向かないファンドだと思います。ちなみに、大和証券でしか取り扱っていません。

③個別株

トロント市場を取り扱う証券会社なんてあるのか!ということですが、実はニューヨーク市場に上場しているカナダ株もあります。
代表的な銘柄を紹介します。

◎ロイヤル・バンク・オブ・カナダ[RY]

PER:11.93
PBR:1.78
配当利回り:4.05%

◎トロント・ドミニオン・バンク[TD]

PER:11.16
PBR:1.49
配当利回り:4.65%

◎バンク・オブ・ノバスコシア[BNS]

PER:9.19
PBR:1.21
配当利回り:6.12%

◎バンク・オブ・モントリオール[BMO]

PER:11.85
PBR:1.17
配当利回り:4.81%

◎カナディアン・インペリアル・バンク[CM]

PER:9.88
PBR:1.12
配当利回り:6.02%

これらは「カナダ5大銀行」と呼ばれています。特にRYとTDは金融安定理事会が定める「グローバルなシステム上重要な銀行の2022年リスト」に入っており、世界的に影響力が大きい銀行となっています。

◎カナディアン・ナショナル・レイルウェイ[CNI]

PER:20.61
PBR:5.12
配当利回り:1.95%

◎カナディアン・パシフィック・カンザスシティ[CP]

PER:25.77
PBR:2.65
配当利回り:0.69%

これらは鉄道株です。特にCNIはビル・ゲイツ氏が投資している銘柄として有名です。

◎カナディアン・ナショナル・リソーシズ[CNQ]

PER:10.94
PBR:2.17
配当利回り:4.77%

◎エンブリッジ[ENB]

PER:16.70
PBR:1.98
配当利回り:6.78%

エネルギー系の2銘柄です。CNQはエネルギーの生産事業、ENBはエネルギーの輸送事業を行っています。

◎ショッピファイA[SHOP]

PER:ー(赤字)
PBR:9.49
配当利回り:0.00%(無配)

グロース株。ユーザーが独自のオンラインストアを開設できるサービスを手掛けている企業です。

おすすめのカナダ株投資法

ETFは取り扱いがなく、投資信託も微妙なので、個人的にはNY市場で個別株に投資するのが一番現実的であり、おすすめの投資法だという結論に至りました。


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