見出し画像

🇺🇸債務上限問題 合衆国憲法修正14条とは

 皆さんこんにちは。野菜のカブです。最近、アメリカの債務上限を巡って民主党と共和党が揉めています。議会はねじれ状態なのでなかなか折り合いが付きそうにありません。イエレン財務長官は最短で6月1日にデフォルトする恐れがあると明らかにしました。

 そのような中、ロイター通信のある報道を紹介します。

「5月5日、バイデン大統領は米国債のデフォルトを回避するために合衆国憲法修正第14条を発動する用意はまだないと述べた」

 ではこの合衆国憲法修正第14条とは何なのでしょうか?債務について書かれているのは修正第14条の第4節、特に前半の部分になります。

「法によって認められたアメリカ合衆国の公共負債の有効性について、暴動や反乱の鎮圧に従事した者に対する恩給や補助金の支払いに要する負債を含め、問題にされることはない。」

 ー「負債の有効性が問題にされることはない」
つまり、債務上限を設けることでそれ以上の負債の増加を無効にするのは違憲だと解釈できるという意見もあるのです。

 2011年にも債務上限問題を巡って議会が揉めました。その中で財務省は憲法のこの条文の適用により債務上限に関係なく国債を発行できるのでは?と議論していたとされています。しかし、当時のオバマ大統領は「憲法に論点を移すべきではない」と批判、ホワイトハウスも「憲法を引用することで突然借り入れが可能になることはない」との公式見解を示しました。

 バイデン大統領はどうするのでしょう?奥の手でこの憲法を利用する可能性は考えられますが、利用すればやはりロイターの記事にもある通り、論争を呼びそうですね。


いいなと思ったら応援しよう!