「お友達できた?」って苦手な質問
春。新学期が始まった。
この時期~5月ごろにかけて、子どもを親戚に会わせると聞かれるのが「お友達できた?」という質問。
「何年生になったの?」の次くらいに控えている
「お友達はできた?」という問いかけ
私はコレをきくと、お腹の中がジリジリと焦げるような気持になる
「お友達」って何?
いま娘は小学2年生。「友達」という言葉の意味をちゃんと理解して使うようになったのは、最近だと思う。具体的に言うと1年生の3学期ごろ。その時期になって初めて自分から「友達と約束した」とか「あの子は親友」ということを言うようになった。
一度会ったら友達?
乳幼児~園生活にかけて使われる「お友達」という言葉は、大人にとっては「出会った子」とか「同じ年頃の子」とか「同じ園の子」くらいの意味合いだと思う。砂場で初めて会った子にだって「お友達にオモチャ貸してあげたら?」と言う。
だから小学1年生とか2年生くらいの子どもに聞く「お友達できた?」も、「誰かと喋った?」程度の意味合いなんだと思う。
でも本当の「友達」の意味は、そうじゃないことに、何となく気づきだしたのが6歳頃。去年の春にこの質問を受けた娘は「うーん…わからない!」と言って誤魔化し笑いをした。
友達作りの道のり
内気な性格の娘は、幼稚園の頃から友達を作るのに時間がかかっていた。1学期も2学期も様子見。3学期になって(親から見ると)急に「お友達」が登場する。
ひとたび友達ができると毎日が最高!遊びのネタも尽きないし、話のネタも尽きないし。
友達作りって不思議だ。出会ってその場で仲良しさんができる子だっているのに。月並みにいってしまえば、「人それぞれ」「個性」ってことなのかもしれない
「友達は?」と聞かれたくない
私自身が子どものころは、引っ越し続きで友達作りは毎回の難問だった。引っ越しして1月と経たない頃に、電話のむこうの親戚に聞かれる「お友達はできた?」という言葉が苦手だった。やっぱり私も、誤魔化し笑いをしてやり過ごした気がする。
ある転校先で、友達はおろか喋り相手が見つからない時期があった。小6。女子たちのグループに入っていくのは大変だった。放課後の遊びに誘ってくれる子がいた。その子は物珍しさから関わっていたようで、1回遊んだもののグループには入れてくれなかったし、それ以上関わることもなかった。
そのとき、母が誰かとの電話で「もう友達ができたみたいよ」「この間遊びに行っていたの」と話しているのが聞こえた。そしてその言葉に、ガツン、と傷ついたのだった。
その一言、なんとかなりませんか?
おそらく、「友達は?」という質問に、深い意味はないのだと思う。「調子はどう?」みたいなものなのかな。
悪気はないと分かっているさ!でもこの人、娘が受験生になったら「勉強は進んでる?」って聞くんだろうし、就活生になったら出会いがしらに「内定はとれた?」とか聞くのかな…。とナナメに見てしまう自分がいる。(お義母さん、その時期になったら空気よんでください)
語彙力というか、話題の探し方というか…。
「友達は?」の代わりに「隣の席はどんな子?」とか「名前を覚えた子はいる?」とか、そういう事を聞けば子どもは躊躇わず答えてくれるのだけど…。
いつでもいい、たった1人でもいい
私は
娘に友達ができたかなんて気にしない
休み時間に遊べる子がいるかも聞かない
ほかのママと仲良くなって休日に遊ぼうと計画したりもしない
友達が何人いるかも聞かない
親友と呼べる子がいるかも聞かない
前のクラスの友達とどうなったかも聞かない
気の合う相手を自分で選べる子になってほしい。その相手が今のクラスにいないなら、それもそれでいい。
そうそう、こんな偉そうなことを書くからには
私も自分のつき合う相手を選んで、ちゃんと大切にしなくては。
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