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Wikipediaの「詭弁」のページがおもろい


1. 問題の所在:重要な割には軽視されがちな「縦のロジック」

最初に結論言っておくと、これね。


はい。で、似非ビジネスマンが大好きな言葉の1つに「ロジカルシンキング」というものがありますよね?
ロジカルシンキングにまつわる単語として最も人口に膾炙しているものがたぶん「MECE」というやつ。社内研修とかで1回は聞いたことあるでしょ皆さん。
ただ、MECEなだけではロジカルシンキングとは言えないってことをわかってる人、意外に少ないんじゃないかなと思う。「ロジカルシンキング」でググるだけだと、ゴミみたいな記事ばっかりなのでたぶんダメで、例えば以下のような書籍をきちんと読まないといけない。

ざっくりいうと、ロジカルシンキングというのは、「MECE」という「横の論理」と、「So What?(だからなんやねん)/Why So?(なんでそう言えんねん)」という縦の論理を、階層状に破綻なく組み上げることである。
つまり「MECE」だけだと片手落ちなのである。

で、さらに重要なのが、MECEという横の論理がミスっていた場合は、理解のスピードが遅くなったり不信感を抱かせたりはするが、時間をかけて説得すればなんとかなることも多い。だが、縦の論理をミスった場合は、聞き手は理解することを諦めてしまう。

実は重要なのは縦の論理であるのに、まずこの事実が理解されていないし、「MECE」のようなキャッチーかつ分かりやすい概念が存在しないために、バカだけどインプレッションだけ稼ぎたいハゲタコたちによって、先述したゴミ記事が量産される事態となっている。


2. 詭弁を避けることで縦のロジックを鍛える?


「ロジカルシンキングを鍛える」みたいなゴミ記事でよくあるのが、「言葉を具体的にしましょう」とか「思考の癖を自覚しましょう」とか「習慣化しましょう」とか、そういうの。
ex.グロービス経営大学院

…バカじゃねえの?wジャルジャルのコントかよwww
「ホームラン打つにはどうすればいいですか?→ホームラン打ったらええねん。」みたいなね。それができれば苦労はしねェ!!!

というわけで、1つ提案すると「詭弁は避けよう」ということ。
抽象度高めの人文・社会科学系の論文でよくあるよね。「何であるか、を定義する前に、何でないかを定義してみよう」的な。
ex.『教育には何ができないか』

↑すーごい良い本なので、興味があれば読んでみるとよいよ。


3. 結論:とにかくまあ、1回読んでみなよ


冒頭にも乗せたけど、これよこれ。普通に読み物として面白い。

余談だけど、大学院時代、先輩に「貴様の論文はストローマン論法になってて論理がなってねえ」とご指導いただいたのは、ぐうの音もでなくて本当にありがたかった。

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