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[1月4日]米国株ニュース

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願います。今まで動画で日々のニュースを投稿しておりましたが、米国時間では本業が忙しいことも多くタイムリーに動画を出すことが難しくなってきたため、今年はNoteにてお届けすることにチャレンジします。こちらの方が制作時間が短くなるため仕事中でもなんとか続けられるのかなと思ってます。しばらくは無料で続けますが、いずれは有料化も可能性としてはあります。では早速1月4日の米国マーケットを見ていきましょう。

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ISM製造業指数

12月の製造業ISM指数は48.4と先月の49.0、予想の48.5を下回りました。ISMは50を超えると景気拡大、下回ると景気縮小と理解されているため、今回の結果は製造業において不景気が進行しているということになります。予想を超えた、下回ったばかりが注目されがちですが、下記画像の通り、過去12ヶ月はずっと下落傾向であり、こちらがよりトレンドとしては重要です。

JOLTS新規求人件数

12月のJOLTSの新規求人件数は1045万人(予想1千万人、11月1051万)と11月を下回ったものの、予想を超えてきました。FRBは景気が強いので利上げしても大丈夫というスタンスなので、予想を超えたこと自体は金利高が続くということで株価にはマイナス材料ではあります。しかし、トレンド的には徐々に落ちてきているので金融引締の効果は徐々に現れてると言って良いでしょう

FOMC議事録

12月のFOMCの議事録が公開されました。ややタカ的な内容になってるものの、サプライズ的な内容はありません。以下要約になります

・利上げペース鈍化はインフレがピークアウトしてる裏付けではない。インフレの持続的な下落の確認は更なるデータが必要
・今の金利は、貧困層にダメージがあるかもしれないが、それよりもインフレが再燃する方がリスクとしては大きい
・2023年中に利下げを支持しているメンバーはいない。リスクの観点からはインフレが2%に戻るまでしっかり金融引き締めを継続をする必要がある

少なくともハトではないといった感じでしょうか。

マーケットの反応

マーケット時間内で大きく動いたものの、最終的には金利低下の株価高という反応になりました。FOMC議事録もJOLT新規求人も金融引締めを加速させるような内容でしたが、マーケットは逆の動きです。

所感・今後の見通し

動画ではお伝えしてますが、経済指標における景気が良いから金利が上がって株価下がる、景気が悪いから金利が下がって株価上がるという相関は徐々に見られなくなってます。去年までの相場であれば、少なくとも今回の議事録の内容は金利高・株価安で反応してもおかしくない反応です。それが逆に出ました。それゆえ、今後は経済指標が大きく予測から外れない限り、利上げは2月・3月のあと2回。ターミナルレートは500bps。利下げは早くて今年の年末という織り込みはしばらく動かないかと思われます。

今週は雇用統計、来週は消費者物価指数と続きますが、よほど大きく上振れ・下振れしない限りはFRBが今のスタンスを変えることはないでしょう。消費者物価指数の予想が少し楽観的なので、こちらの上振れはリスクになるかもしれません。

それより株価に対する重要なファクターは月末からの企業業績です。経済指標における金利の上げ下げよりも悪いニュースは悪いニュースに警戒をすべきかと思います。月末には決算が本格化します。先日のTeslaがの生産台数が芳しくなかった、先月末のMicronやFedexの決算が芳しくなかったように、芳しくない決算が続くとEPSの予想が引き下がり株価が下落基調になります。決算自体は開けてみないとわからないので、ショートも今は様子見といった感じではないでしょうか

一つ良いニュースがあるとすれば、売られに売られたMetaやNetflixが底打ちしたような動きを見せてますね。Metaはまだ安心できませんが、Netflixは登録者数が復活してるというニュースもあります。Teslaも販売台数が下回った割には今日はしっかり底支えしてきましたので、決算で好材料がでて、MetaやNetflixのような動きを期待したいです。

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