赤ちゃんに果汁を与える必要があるのか?
いろんな味に慣れさせたい。
栄養を補給させてあげたい。
などの理由から赤ちゃんに果汁を飲ませたがる傾向がある気がします。
そもそも果汁って、赤ちゃんにとってどうなのか?
『母子手帳のワナ』の小見出しにある「子供を砂糖中毒にしないために」のページ(192ページ〜)にも書かれているので、是非気になる方は母子手帳のワナにじっくり目を通していただきたいです。
昔は赤ちゃんが生後2~3ヶ月くらいになると果汁を飲ませるのが一般的な考え方だったようです。
実際に、2008年3月以前に発行された母子手帳には、生後3~4ヶ月の赤ちゃんの成長記録を残す欄に「薄めた果汁やスープを飲ませていますか」という記述があります。離乳前から赤ちゃんに果汁を飲ませることが推奨されていたということですね。
その理由は、昔の粉ミルクはビタミンなどの栄養素が足りなかったらしく、ビタミン不足を補うために果汁を与えるように指導されていたとのこと。また、母乳や粉ミルク以外の味を覚えさせるためでもあったといわれています。
しかし、アメリカ小児学会では2001年に「生後6ヶ月未満の赤ちゃんに果汁をら与えてはならない」との勧告を出しました。それを受けて、厚生労働省は、2008年3月末で母子手帳の「薄めた果汁やスープを飲ませていますか」という記述を削除しているそうです。
果汁を与える場合は、離乳開始後の生後6ヶ月以降が目安という考え方もありますが、果汁のリスクもいろいろとあります。
リスクを抱えながら果汁を与えなくても良いのでは⁈
母乳や現代の粉ミルクには、赤ちゃんの成長に必要なビタミンが含まれているという考え方もあるので、足りないであろう栄養素を吸収できるかわからない、まだ整っていない腸の状態の赤ちゃんに与えるよりも、与えない方がいい気がするんです。腸が整っていないと、そもそも栄養が吸収できない可能性がありますから…
アメリカ小児学会では、1歳までは果汁を与えないのが望ましいとも言っています。栄養面において1歳までの乳児に果汁を与えるメリットがない、果物アレルギーを起こす可能性があるなどの意見もあるようです。
昔は生後2~3ヶ月で果汁を与えるのが一般的であったため、おじいちゃんおばあちゃんから果汁をあげるように催促されることがあるかもしれませんが、おじいちゃんおばあちゃんの善意を傷つけない程度に果汁を与えるリスクを説明できるようにしておきましょう^_^
今朝のClubhouseでもこのことについてお話しています。
下記の画像をタップしていただくとClubhouseでの会話を聴くことができますので、よろしかったら耳を傾けていただけると嬉しいです。
(今回は雑音が多く聴き取りにくいかもしれません🙇♀️💦)
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