お人形のはなし

ヤッピー！オモロいいクリエイティブ集団yappyのキツカです💫
今回はキツカの作品の『お人形』について書きたい思います。

この作品は、キツカの作った糸のブローチを、
一気に飾ることができるような、マネキンのような什器を目指して作りました。

2020年の1月に作り始め1ヶ月ほどかけて作りました。
この時、ものすごく気持ちが落ちていて、眠れなかったり、しんどい数日がありました。
そんな自分の気持ちを切り替えて、何か大きい作品を作りたいなと思い作りました。

ラフを描いて作りましたが、材料は大半がもともと家にあったもので、大きさも布の大きさを見てざっくり作っていきました。

頭の中が　無　で手だけが考えて動いていく、
制作している時のあの感覚を久しぶりに感じて、作りながらとても楽しかったです。

キツカは何か作るのに、大概テーマやコンセプトがありません。
なので、このお人形も形は決まっていましたが、なぜ耳で3つの頭が繋がっているのか、なぜ手が無いのか、足が細長い理由は？と聞かれてもわからないのです。
(というか特に理由は無いし、訴えたいテーマもありません)

最初にちゃんと耳がついていて、その後に赤い耳をつけたのですが、ちゃんと元の耳を切って赤い耳の中に詰めて作っています。チュールも入れているので、ちょっと固めになっています。

この耳を付ける時、相棒のゆいやんに報告しながら作っていてました。
まず、今、お人形を作ってるよ、と言って写真を見せると
「なんだかかわいいものを作ってるな…かずちゃん(キツカのこと)、ちょっと大衆向けを狙ってるのか？」
と思っていたそうです。

次は耳をつけるよ、と言うと
「うさ耳的なものが付くのかな？」
と思っていたらしく
赤い耳を付けた写真を見せると、かなりドン引きされました。

キツカ的にはこのお人形は、人だったので、人の耳をつけようと思っていたところゆいやんは面白いこと言うなと思っていました。

ところが、周りの数名に聞いても動物の耳が付きそうと言われ、ラインで聞いた知り合いには間違って聞いてきたのかな(意味わからない話してるな)的扱いをされました。
母親には、鹿児島の灰を吸って頭おかしくなったとまで言われました。
みんなひどいです。
(今のところ1人だけ、人の形の耳がつくと思っていた、と言ってくれました。他にもいないか探しています)

顔の部分は、ブローチを付けようと思っていたので、取り外して穴があいても気にならないフェルトをつけました。

ただ顔の形に作ってもつまらないなと思い、ところどころ蝋燭で炙って穴を開けています。
なんとなく有機的な形になり、気に入っています。火で炙るのもドキドキしながら、楽しかったです。

顔に縫い付ける時は、わざと糸を余らせながら縫ったり、キラキラ感が欲しくて、錦糸で縫ったり、雰囲気みながら適当に縫うのも楽しかったです。

中身は染めたチュールを詰めていて、なんとなく
赤・青・黄でそれぞれの個性がでたらいいなと思いました。

3人それぞれに名前をつけて欲しい
とある方に言われました。

しかし、キツカ的には、名前をつけたら何か宿りそうだったので、お人形と呼んでいます。

自分的に久しぶりに完成した作品、ということで嬉しく思い入れもあるのですが、なかなか本物をお見せできる機会がなかったので、ご紹介させていただきました。
いつかお披露目できる日を楽しみにしています♪

それではまた🙌

kitsuka万葉