子供用ハーネス(迷子紐)について

ここ数年で定期的に話題になる問題があります。
それは子供用ハーネス(迷子紐)についての問題です。
 
子どもが飛び出さないようにハーネスをつけて対応をするという保護者に対して
「子どもに対してハーネスをつけるなんてとんでもない!」
という方と
「子どもは突然飛び出してしまうこともあるんです!危ないんです!」
という方がいて意見が対立している印象があります。
 
定期的に問題になるということは問題が解決できておらず、お互いが意見をぶつけるだけになっているのではないかと思います。
この問題を考えていく中で僕自身も答えが出せたかは分かりません。
しかし、解決方法を少しは見出すことができたのではないかと思っております。
13000字オーバーの記事となり、noteでは有料記事にもなりますが、ぜひ最後まで目を通していただければとおもいます。
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こちらの記事はもし僕の考えを支援していきたいな、と協力的に考えた方に購入していただければと思っております。
 
また、拡散していただけると嬉しいです。
なぜならこの記事はこれから子育てする皆様にも、子育てを終えた皆様にも、子育てをしていない皆様にもぜひ一読していただきたいです。
それは子どもと社会に関する問題だからです。
 
ちなみに僕は子どもに対してハーネスをつけることには疑問や抵抗を少し感じている側の人間です。なのである程度のバイアスがかかってしまうかもしれませんが、それがないようにまとめていったつもりです。
 
では始めていきたいと思います。
 
1.なぜ子どもにハーネスをつけるのか
 
ハーネスをつける主な理由として挙がるのは「子どもを危険から守るため」という理由が多いです。子どもがどこかに突然飛び出してしまうことや、一人でどこかに行ってしまうことを避けるためにハーネスを利用している方が多いのではないでしょうか。
なので一番の理由としては『事故を事前に防ぐ』というのが目的でしょう。
 
 
2.ハーネス否定派の意見としてどのようなものがあるか
 
こちらの意見として多く挙がるのは、「犬じゃないんだからハーネスをつけるなんてもっての外あり得ない。」「手を繋ぐこともできないなんて愛情を感じない」「かわいそう」という声ですね。
子どものことを考えた上での『感情的な意見』や『子育て論』としての話が多く出てきている印象があります。
 
 
3.ハーネス肯定派の意見としてはどのようなものがあるか
 
「子どもが飛び出してしまうことはよくあることで命を守るために大切である。」「保護者も日々の育児の中で疲れている。そういう時は判断力も落ちてしまうのでハーネスがあることで少し安心して外に出ることができる。」というものがあります。
こちらも最初に述べたように子どもの『命を守るため』という意見や『保護者の疲労感』を訴えるような意見が多い印象があります。
 
 
4.では否定派と肯定派の意見を僕なりに分析してみたいと思います。
 
否定派の意見から
・「犬じゃないんだからハーネスをつけるなんてもっての外あり得ない。」
否:見た目としてもよろしくない。子どもは人間であり、他の動物とは違う。ハーネスではなくしっかりと教育することが大切である。
肯:小さい子は本能的に飛び出してしまうことがある。それを考えると命を守るためにハーネスをつけるということは必要なことである。
 
この問題を改善するために必要になること
→子どもの安全を守るという形を認められる形で表現する必要がある。
 
・「手を繋ぐこともできないなんて愛情を感じない」
否:そもそもなぜ手を繋がないのか。手を繋ぐことができていないのは子育てとしてまだ未熟なのではないか。手を繋いで移動をするというのもしつけの一環だろう。
肯:イヤイヤ期などでは手を繋ぐことができないことがある。また、手を振りほどいて移動してしまうことも多い。そのためにハーネスを用いている。
 
この問題を改善するために必要になること
→手を繋ぐためのステップや子どもの状態像を把握する必要がある。
 
・「かわいそう」
否:そもそも何故ハーネスをつけているのか。
肯:命を守るためにも重要である。
 
この問題を改善するために必要になること
→子どもがどのように感じているのか、ハーネスをつけている保護者の思いはどのようなものかを考える必要がある。
 
次に肯定派の意見を
・「子どもが飛び出してしまうことはよくあることで命を守るために大切である。」
否:そもそも何故子どもが飛び出してしまうのか。しっかりと危険から守ることも親の役割。しっかりと安全を守れていない点としても親としてどうなのだろうか。
肯:子どもの行動は予測不可能なことも多い。危険を守るために大切であると考える。
 
この問題を改善するために必要になること
→子どもの危険とは何か、それはどのような状況で起きているのかを把握する必要がある。
 
・「保護者も日々の育児の中で疲れている。そういう時は判断力も落ちてしまうのでハーネスがあることで少し安心して外に出ることができる。」
否:今は子どもを一人二人育てるだけでも大変なのか。昔はもっと子どもが多くいた。しっかりと見守る能力が落ちているのではないか。甘えすぎているのではないだろうか。
肯:子育て中は無我夢中であり、先の見えない不安もある。疲れもあり、すぐに身体が動かないこともある。そのような中でも外出する必要はある。その時にハーネスを頼ってはいけないのだろうか?
 
この問題を改善するために必要になること
→子育てをすることの今と昔の違いを捉え、子育て中の保護者の考えに配慮する必要がある。
 
いくつか検討するべきことを挙げることができたと思います。
 
では検討課題を並べてみましょう。
・子どもの安全を守るという形を認められる形で表現する必要がある。
・手を繋ぐためのステップや子どもの状態増を把握する必要がある。
・子どもがどのように感じているのか、ハーネスをつけている保護者の思いはどのようなものかを考える必要がある。
・子どもの危険とは何か、それはどのような状況で起きているのかを把握する必要がある。
・子育てをすることの今と昔の違いを捉え、子育て中の保護者の考えに配慮する必要がある。
 
以上の5点には何が行えるでしょうか?
後ほど考えていきたいと思います。

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