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ノケモノたちの夜

人と悪魔の心は通うのか

◆著者 星野 真
◆発行元 小学館
◆既巻 8巻(完結)

◆キーワード
#悪魔憑き
#ヒューマンドラマ

◆こんな人におすすめ
優しくて意志の強い主人公が好き
王道少年誌が好き

◆ざっくりあらすじ
ウィステリアは教会に引き取られた孤児で、毎日自分の境遇を道端で話しては、お金を恵んで貰う生活をしていた。生まれつき悪魔の見える彼女はある時、赤毛の猫のような悪魔、マルバスに出会う。悪魔は自分が見えるウィステリアに興味を持ち、毎夜教会の屋根裏にやってくるようになるが…

◆感想
人とか悪魔とか種族の壁を越えて相手を思いやる心の機微とか成長とかそういう部分が読んでてとても好ましい。一見少女漫画っぽい絵柄だけどしっかりバトルするし、想いの強さが力になる感じが少年誌らしくてとても良い。
作者さんの構想はもっと広く細かくあったのだろうけどおそらく打ち切りだったのか、話がまだまだ広がる余韻を残しての完結。とりあえず落ち着かせたという終わり方。めっちゃめちゃ勿体無いなと思いつつ、俺たちの旅はこれからも続く…!的な終わり方はまぁ、キリは良いのかもしれない。最後の新しいパーティーでのわちゃわちゃをもっと見たかったし、個人的にタケナミさんめちゃ好きだし、マルバスとウィステリアの数年後の大人な関係性を妄想するのもありだなぁとか、ダイアナとナベリウスのカップル感もとても良いなぁとか本当にキャラクターがみんな好き。13災全部出して欲しかったし、作者さんの考えた本来の結末はどんなだったんだろうとか、凄く気になる。後書きで追加設定とか裏設定とか少し見たけど、描き切って欲しかったくらい面白そう。また次の作品も期待大。いつかその後の話を読み切りとかでいいから読みたい。

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