2020年度のYAOYA PROJECT(ヤオヤ プロジェクト)への参加事業者を募集します!
YAOYA PROJECT(ヤオヤ プロジェクト)とは?
YAOYA PROJECTは八尾市の産業を活性化させるためのプロジェクトです。八尾市の事業者さんが100年先も事業を継続することができるような体制をつくり、ものづくりを通じて「調べる・考える・形にする」力を養うことを目標にイベント出展やリサーチを行います。
八尾市は多様な生活雑貨や工業製品を生み出し、OEMや下請けの事業を中心に日本のものづくりを支えてきました。しかし現在、グローバル化によって競争相手が世界中に広がり、従来のやり方では事業の継続が難しい状態になっている事業者さんもおられます。
2019年にスタートした当プロジェクト。2年目となる今年も8社の事業者さんを募集します。それぞれの技術や知識を生かして、アジア中のクリエイターやプロデューサーと新規プロダクトを開発し、世界のマーケットへ挑戦します。
昨年度のプロジェクトの様子
昨年度のゴールは台湾での成果発表会。晴れの舞台に向けて、パートナーとなるクリエイターの募集から、フィールドリサーチ、プロダクトの開発まで約8ヶ月を駆け抜けました。
成果発表会の3ヶ月前には台湾の現地でフィールドリサーチを実施。現地のショップや台湾の人々の購買動向をリサーチすることにとどまらず、一般家庭にも訪問して、家の中を実際に見せてもらったことは大きなヒントを得られました。また台湾でECサイトで多くのBtoC商品を取り扱うバイヤーの方へトレンドを伺いました。日本との文化・風習の違いを知るだけでなく、自分たちがつくりたいもののコンセプトについて深く考えるきっかけになりました。
成果発表会では実際に商品の購入を考えているユーザーやバイヤー、多くのクリエイターとのコミュニケーションが生まれました。海外での展示経験はもちろんのこと、はじめての海外出張という事業者さんも多く、非常にフレッシュなイベントになりました。成果発表会に伴って行われたクリエイターとのミートアップイベントでは、それまでに作り込んだ商品やプロトタイプに対するフィードバックを直接得られ、のちの開発に大きく生かすことができました。
もっとくわしく知りたい方は下記リンクよりご確認ください。
町工場の伝える力を醸成する大阪八尾市「YAOYA PROJECT」
昨年度のプロジェクトの成果
様々な技術や知識を持つ事業者さんと、クリエイターが一緒に生み出したプロダクトの一部を紹介します。
錦城護謨株式会社さんはこれまで大手メーカーの下請けとして、多くの部品やパーツを手掛けてきました。しかし、BtoCの商品を持っておらず、その技術力の高さを伝える方法に課題を感じていました。
その独自の技術を伝えるために、デザイナーのシーラカンス食堂さんと制作したのが透明なシリコーンロックグラス「E1」です。クラウドファンディングでは目標金額30万円に対して、約282万円、939%の達成率を記録しました。
※製品名の”E”はeveryone、every time等の「日常使い」を想定した名称。
株式会社オーツーさんは様々なショップや飲食店のテーブルやイスを手がけてきました。しかし、以前よりデザインについてはもう少しこだわったものをつくってみたいという想いがあったようです。プロダクトデザイナーの濱西さんと生み出したスツール「Bridge stool」、「 Bridge high-stool」は竹を加工した軽くて高級感のあるプロダクト。現代のサスティナブルというテーマにも合致しています。現在は、GOOD DESIGN AWARDへの応募をめざし、改良を続けています。
他に参加した事業者さんもプロジェクトが、いろいろなことへチャレンジするきっかけになったとの声をいただき、現在も継続してプロダクト開発を行っているチームが多数あります。
参加いただくメリット
1:これまでとは違うプロセスでの新規プロダクト開発を体験できます
◎「できること」ではなく、目的と用途から逆算してプロダクトをつくる
◎クリエイターやプロデューサーなど外部パートナーを招いて共創する
◎リサーチを元に、他分野や未挑戦のマーケットに向けて製品づくりを行う
2:多様な関係者のチャンネルで事業の紹介ができます
◎ YAOYA PROJECTのnoteで参加事業者さんのインタビュー記事を制作します(日英の2ヶ国語ですべての参加事業者を掲載)
◎YAOYA PROJECTのFacebookページで、取り組みの経過を広報・発信
◎クリエイターネットワーク「AWRD」での事業者さんの認知拡大
◎テレビや新聞などのマスメディアとの連携・取材
NHKの情報番組「ほっと関西」の「ええやん!」のコーナーで紹介
産経新聞:「デザイン経営」が下請け企業を変える 目指すは世界市場
「デザイン経営」を実践 まずは台湾で力だめし
3:プロジェクトを通じて様々なコミュニティにアクセスできます
◎ YAOYA PROJECT参加事業者(同期・OB)
◎ 八尾市産業政策課
◎ ロフトワークが持つ世界中のクリエイターズコミュニティ
今年のプロダクト制作のテーマ・目標
暮らしに華をそえるちょっとだけいいもの
今年のテーマはこのプロジェクトで生み出された製品が「暮らしに華をそえるちょっとだけいいもの」になること。例えば、食卓を囲む時、朝を迎える時、リラックスする時に少しだけ豊かになるような、暮らしを丁寧に、自由に、もしかすると自宅にいながら旅情を感じられるようなものなどが生まれるかもしれません。
まずはその目標として、まずは雑誌「Casa BRUTUS」へ掲載されることを目指します。Casa BRUTUSは「美しい暮らしをデザインする」をコンセプトに、多様なプロダクトや商品を紹介している雑誌です。八尾がこれまで支えてきた、「暮らしの質」を考えた時に目標とするには良いメディアだと判断しました。とは言え、一言でCasa BRUTUSと言っても、様々なジャンルやセンスのものを取り扱っているので、参加事業者さんやクリエイターとどのようなコンセプトでものづくりを行うのか、改めて一緒に考えられればと思っています。
参加要件
こんな事業者さんを募集しています。
◎ 本プロジェクトに情熱を持って参加できること
◎ クリエイタ ーと積極的にコミュニケーションを図れること
◎ 八尾市内に主たる事業所を有し事業を営んでいること
◎ 本事業の活動内容を公開できること
◎ 本事業のワークショップの参加および企業見学や取材への対応が可能であること
◎ 本事業を的確に遂行できる組織、人員、資金等を有していること
◎ 八尾市および事務局が本事業で得られた成果・課題等をレポートとして公表することに同意できること
上記に加えて、昨年順調にプロジェクトが進んだ事業者さんのチームづくりを参考までに掲載します。以下のようなことができない場合でもプロジェクトメンバーができる限りサポートをしますので、まずはお気軽にご相談ください!
◎ プロジェクトに毎日2時間以上を確保できる業務体制を整える。
◎ 複数名での参加を試みる。
◎ オンライン会議ができる環境作りを行う。
◎ 下記のことができる人を可能な限り参加メンバーに入れておく。
◆ 製造での課題を解決する知識・技術を持った人
◆ 商品のコンセプトを言葉にしたり、広報活動の中心となる人
◆ 社内窓口となって、社内の合意を得ていく人
◆ 社外の窓口になり、噛み砕いて社内メンバーに伝える役割の人
今年度のスケジュール
公募受付開始:6月23日(火)
事業説明会:7月3日(金)
公募締切:7月12日(日)
事業者面談:7月15日(水)
面談内容【プレゼン10分・質疑応答5分】
※モニター・プロジェクターは事務局で用意をいたします。
※接続端子はHDMIです。PCやタブレット、変換コネクトは持参ください。
審査結果通知:7月16日(木)
事業者インタビュー:7月20(月).21(火).22(水)
クリエイター公募:8月中旬〜9月上旬
クリエイターによる事業所見学会:8/21(金)
製品開発のためのリサーチ:9月〜10月(3,4日を予定)
製品開発:10月中旬〜11月末
※変更の可能性あり
応募について
1. 以下八尾市のページより「事業者参加申し込みフォーム」をダウンロードの上記入ください。
▼八尾市の申込みページ
https://www.city.yao.osaka.jp/0000052784.html
2. 以下フォームより申し込み登録をお願いいたします。
▼参加申し込みフォーム
https://www.city.yao.osaka.jp/0000052784.html
よくあるご質問
Q:参加費用はかかりますか
A:プロジェクトへの参加費は無料です。ただし、応募資格に記載されている「本事業を的確に遂行できる組織、人員、資金等を有していること」が必須となります。
Q:YAOYA PROJECTの「YAOYA」とは何ですか
A:幅広く多くのものを製造できる八尾のものづくりを “八百屋” に見立てた言葉で、確かな目利きで、良いもの、旬なものを届けてきた八尾のものづくりに重ねています。また “八尾” の名前そのものも意味し、商工農と揃った八尾の地域性のほか、「日本人の生活を身近なところで支え、豊かにしてきた八尾のものづくり」を表しています。
お問い合わせ先
〒600-8119
京都市下京区富小路通五条下ル本塩竈町554 FabCafe Kyoto 3F
YAOYA PROJECT事務局(株式会社ロフトワーク )
E-mail:yaoyaproject80@gmail.com
お問い合わせはE-mailでお願いします。お電話でのお問い合わせは受け付けておりません。なお、お問い合わせの際、件名(題名)を必ず「YAOYA PROJECT」としてください。他の件名(題名)ではお問い合わせに回答できない場合があります。
プロジェクト運営者
株式会社ロフトワーク
世界中に拠点を持ち、さまざまなクライアント・クリエイターと一緒にWeb制作や地域創生のプロジェクトを行ってきました。プロダクトやグラフィックなど幅広いクリエイターとの繋がりを持ち、関わった人々がよりよい制作を行えるようにプロジェクトをサポートしてきた”クリエイティブ・カンパニー”として活動しています。
これまでもロフトワーク は地域課題に取り組むプロジェクト「ふるさとデザインアカデミー ichi」や、諏訪市のものづくりを考えていく共同プロジェクト「SUWAデザインプロジェクト」を行ってきました。詳しくは下記Webサイトをご覧ください。
ロフトワークWEBサイトへ
※株式会社ロフトワークは八尾市から令和2年度八尾市「デザインイノベーション推進事業」を受託しております。
八尾市産業政策課
八尾市の産業を支援する職員の方々がメンバーとして参加し、一緒にプロジェクトを進めていきます。産業政策課では、地域活性化の企画立案、市内企業の新規事業促進、高付加価値化に関する支援を行っております。また総務省の「ふるさとづくり大賞団体表彰」を受賞したイノベーション推進拠点「みせるばやお」のサポートもしている「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2019」にも選ばれた松尾泰貴さんもこのプロジェクトに去年から関わる方のひとりです。
※2019年八尾市産業振興会議でできた提言「10年後のビジョン」