あなたとスマホとお節介な私
フレンドリーで社交的だとよく言われます。しかし私の日常はあまり人と関わることはありません。子どもの時からインドア派です。現在は仕事もしていないし、相談室は月に1、2回です。もしかすると引きこもりに分類されるかもしれません。
そんな私ですが、数少ない人たちと交流をしています。
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私の母は知的障害者の孫がタブレット端末を操作するのを見て、「この子にできるのなら、私のできるはず!」と負けん気を出してタブレット端末、スマホにトライしてきました。おかげさまで基本的な操作はできるようになりました。
83歳になった母はが時々とぼけたことを言い始めました。できるだけ母に会いに行くように心がけていますし、刺激になるように母のスマホにネットニュースや動画を転送します。母にネットショッピングを体験させたり、テレビでAmazonプライムで映画を楽しんでもらえるように設定しました。また手土産には本を差し入れするようにしています。
ある日「リモコンが操作できないからテレビでアマプラが見れないけど、もういいや」と言うので確認したらコードが外れていました。ずいぶん前から見れなかったと言いました。まったくすぐに諦めるんだから困ったもんです。
そこで私の古いパソコンを試験的に持ち込み操作を教えてみました。アマプラで映画を見ることに特化して使用すればいいかと思いました。ダメでもともと脳みその刺激になるので気長に教えていこうと思います。
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ときどき70歳近くなった友人が私に会いにきてくれます。その時にスマホで設定を教えたり、飛行機のチケット購入するのに側で見守りをしたりしています。
昨年、友人のご主人が認知症気味で家に帰れなくなることがありました。家族も年を取っているので、迷子の大人を無闇に探し回る体力もありません。そこでGPSをキーホルダーに仕込みスマホで位置を把握できるようにしました。これで友人は精神的に楽になったと喜んでくれました。
そんな友人が最近スマホの操作をすると目が疲れると言いました。私は画面の大きいタブレット端末の練習をしてはどうかと話しました。次回、見本にタブレットを見てもらおうと思います。
新しいことを始めることに遅すぎることはありません。しかし新しいものに慣れるには1歳でも早くから始めるほうが受け入れやすいと思います。記憶力は衰えるばかりなので、機械に繰り返し触り体験し、使用することを習慣化して記憶するしかないのです。
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80代になる私の英語の先生ですが、さすがに年齢の割にパソコンに精通しています。私はトピックになるようなネットニュースを転送するようにしています。テレビと新聞からの情報とSNSやインターネットの情報を比較してもらうためです。そして「こんなニュースがあるけど、一般メディアではどうですか?」と質問したりします。先生は海外のメディアから情報を取っているので、いろいろと勉強になります。主にメールを主としたやり取りをしています。
先生には専門以外のことをお知らせするようにしています。話題の映画、ベストセラー情報などです。これも刺激になるかとメールを送信しています。元看護師だったので健康面の相談にも乗っています。まったくおせっかいな教え子です。
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私はテクノロジーの進化で息子の障害を補ってくれる未来があると信じてきました。予想通り息子は機械に助けられて暮らしています。
同じように高齢者の生活もますますテクノロジーが生活を助けてくれると思います。そのためにも普段からスマホ、タブレットなんでもいいからアレルギーを持つことなく慣れて欲しいと考えています。
自分自身のためにも、私の近しい彼らが長く健やかに楽しく生きて欲しいと願っているお節介な私です。おかげさまで良い気晴らしになっています。