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先生とわたしージュディ・アボットとわたし

英語の時間
英語の学習はオンラインで、ただいまラダーシリーズのレベル4「あしながおじさん」に取り組んでいます。原作は何度も読んでいますが、文学的な英文の表現がなんとも難しいです。

わたしの英語の先生は、もともとは英語が専門でない先生です。しかし留学経験もあり、私の生まれる前から英語を勉強している人です。その先生がたまに「うーん、この表現は、なんとも・・・納得がいかない・・・」とか悩む場面があります。

「うーん」

先生の「うーん」と考え込む声を聞くと、うれしくなります。それは先生という存在が、万能選手ではないという決定的は場面だからです。だから嬉しくて口元が緩みます。そしてわたしは「「猿も木から落ちる」、「弘法も筆の誤り」「河童の川流れ」・・・ことわざの類語をつぎつぎに思い浮かべるのです。
(心の声が漏れないように注意深く!)

自分は考えないのか?

はい、この時はあまり考えませんね。

そもそも先生が悩むぐらいの英文を、わたしなんぞが分かるわけありませんから。だから先生が考え込む姿を眺めて楽しんでいるのです。
(くれぐれも先生には秘密です!)

毎回、注意されること
「やっぱり構文ができていない。また全体の文章を見ていない。この単語、もう何度も出てきたでしょ。単語を見間違えたまま、無理やり訳さない。話を勝手につくらない。これ中学で習っているはずですよ。何回も復習したよね。もういい加減にしてください。」と先生は毎回ボヤきます。

だけどさ

「わたしが英語を真面目に勉強し出して、まだ1年にもなってませんぜ。そもそも中学からまともに勉強した記憶もないし、年を取って一層記憶力が低下している。なにより老眼で、英単語の文字が見えにくいのさ。

だいたい先生は賢い学生しか教えたことがなかったんでしょ。これ日本の教育の歪みだよ。なんせわたし学校の在籍年数だけは、中学からカウントしても17年で無駄に長いんだよ。それでこの英語のレベルなんですよ。もうヤバくて笑っちゃいますよね〜あっははは」

私は筋金入りの落ちこぼれです。

前の英会話の先生から「あなたの日本語は世界に通じる」とおかしなこと言われました。確かに海外では気合で意思疎通してきた猛者かもしれません。

とこんなことを胸の中でつぶやいているわたしです。そろそろ匙を投げられるかもしれません。

今日も今日とて
少しずつテキストを訳していきます。

If I did not have you to tell things to,I had burst.

Daddy-Long-Legs (ラダーシリーズ Level 4)

もしなんでもお話しできるおじさんがいらっしゃるから助かるようなものの、
そうでなければ、胸がパンクしてしまうわ。

「あしながおじさん」角川文庫 厨川圭子訳

「あなたそっくりですね。喋らないとburstするんでしょ。主人公によく似たモデルがここにいるじゃないですか!あはははー」

・・・しっかりやり返されました。


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