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病日録ー息子の発熱経過録ー

「病日録」を記す
数年ぶりに息子が発熱しました。彼は知的障害者です。発語がないので、症状の詳細も把握しにくいです。

発熱したとなればコロナウィルスやインフルエンザを鑑み、私も接触者として行動を自粛せねばなりません。というわけで病人が出ると全ての日常は、いとも簡単に壊れます。全ての日常が停止した今、暇つぶしと病院受診に備えて、息子の経過記録をつけてみようと思い立ちました。

タイトルは、よしながふみ「大奥」の「没日録」にならって「病日録」とつけました。(いまドラマ版が放送されていますが、徳川吉宗役の冨永愛が好演しています。)

病日録

経過記録 1月26日 木曜日
起床してこないので、そのまま起きなければ事業所を休ませようと、そのまま放置しておきました。ところが8時にいきなり飛び起きて、事業所へ行くと朝食を食べて、出て行きました。外では真面目な息子のようです。この時、寒い日なのでマフラー帽子を勧めましたが拒否して出て行きました。

帰宅後 息子は珍しくうたた寝をしました。疲れているのかと1時間半ほどそのまま寝かせました。体熱感なし。起こして夕食は全量摂取、入浴。特に機嫌が悪いです。22時に布団に誘導。



おもえば、この日より体調がすぐれなかった様です。

経過記録 1月27日 金曜日
起床時  特に変わりなし。寒いのでマフラー帽子を付けて送り出す。
15時   帰宅。おやつを薦めるも拒否。横になりうたた寝。体熱感なし。
18時半  夕食、全量摂取も機嫌が悪い。土曜日のガイドとの行き先を聞くが乗ってこない。とにかく不機嫌。
19時半 顔面紅潮気味。体熱感あり。検温促すも拒否。
20時  また横になるので、布団を用意し、布団に誘導する。検温拒否。無理やり測ると38度→葛根湯4錠 ロキソニン1錠服用。
20時半 明日ガイドと外出すると訴えて起き出してくる。アクエリアス1杯飲用。体熱39度3分 冷えピタ促すも拒否。
21時     冷えピタを自分で貼り付けて入眠中。
21時35分  時々咳をしている。

臨戦体制

まず家での装備を確認しました。
備蓄品
常備薬の葛根湯、ロキソニン、高熱時に麻黄湯のストックを確認しました。アイスノンを冷凍庫に入れました。当座は冷えピタでクーリングします。スポーツドリンクの2リットルサイズを倉庫から出し、枕元に500mlサイズを準備しました。

不足品:プリン、ゼリーのストックがないので買い物メモに書きました。

スケジュール調整:来週は大学の図書館の本の返却だけで、特に予定はないので、引きこもりに差し支えはありません。

問題点
息子は180センチの大男です。私には反抗的な態度をとります。不機嫌な状態の息子を病院へ連れていくのは至難の業です。最悪、病院受診ができないかもしれません。そして家は狭いので厳密な隔離はできません。しかも私は喘息の基礎疾患があります。見渡す限りリスクだらけです。

この悲惨な状況下を私たちは生き抜くしかないようです。

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