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IQ測定不能・・・サボってきた療育のツケ。

長年。サボってきた療育のツケがきました。

久しぶりに息子と外食をしたら、柔らかいハンバーグがぼろぼろと掴めなくて食べるのに苦労していました。知的障害で手指動作が悪い息子はお箸がうまく使えないのです。見ていられない下手くそさでした。これまで自分で食べてくれるから有難いと持っていました。

息子は息子はお箸を突き刺して食べるからです。生まれてから生きるか死ぬかの状況を乗り切ってきました。だから栄養を取り入れられて「生きていたらOK!」のまま止まっていました。つまり家庭での訓練が行き届いていませんでした。

・・・

電動歯ブラシを買い替えたら、度々動かなくなるので息子は電動歯磨きが嫌いになりつつあります。新しい機種には同じ場所を磨き続けていると自動的に止まる設計がされていると説明書に書いてありました。朝晩の歯磨きをさせてきましたが、息子がいい加減な歯磨きをしてきたことが露見しました。

治療の関係で口腔外科、矯正歯科と長期に受診してきました。永久歯が生えてこないので1部乳歯で頑張っています。現在も半年に1度歯医者に、クリーニングと歯磨き指導に連れて行きます。「生きていればOK!」としてきたので、家庭での細かい指導が行き届いていませんでした。

おかしなことも日常化すると、まったく気にならなかった私です。

・・・

先日、息子は子ども病院を卒業し新たな病院を受診しました。先生が何度も書類を見返しながら言いました。

「紹介状にIQの数値が書かれてないんですけど・・・」

「検査はしていますよ。2、3歳ぐらいだと説明を受けていますが。」

「ああ測定不能か!!なるほどねー」


知能指数測定不能!

知能指数測定不能!

知能指数測定不能!


そうかそうだった忘れていたわ。だから頑張りきれなくても、仕方がない。

それでも何十年かければ人は少しずつ成長するのです。だからお箸も歯磨きも私が療育をサボってきた結果です。

これは自業自得!

現実的に、もうすぐ25歳になる息子を押さえつけてお箸の持ち方を躾けても、押さえつけて歯磨きをすることは難しい。私が生きて声をかけれる間は、親としての役割を果たそうと思います。でももう頑張りきれません。昔のようにキーキー言いながら頑張る体力も気力はありません。

この子残して死んでも死にきれないとかいう人もいるけど、いやいや人はあっさり死にますよ。生老病死はどうのような事情でも人に平等に訪れます。つまり息子の親なきあともどうしようもない。

それでも娘に対して準備を行い、息子の訓練をぼちぼち続けよう。親の勤めを果たします。だけど完璧は目指さない。あとは考えても仕方がないからね。

そしてお先に成仏する予定です。

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