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今朝の夢-亡くなった夫が出てきた-

今朝おかしな夢をみました。わたしが見る朝方の夢には、なんだかのメッセージ性があるので、意味を考えるようにしています。

その夢には、亡くなった夫がいました。私たちは美しい一戸建てで新婚生活を送ろうとした若いカップルという役どころです。

若い頃のままの夫は、私といちゃつきたいようです。でもお客が来たり、なかなか2人きりになれません。果ては泥棒が忍び込んでいます。夢の中では、べらぼうに強い私が、泥棒を捕まえてねじ伏せました。

警察を待っている間に、何度も何度も泥棒は逃げようとしますが、そのたびに私が捕まって縛ります。遂に警察官に突き出すのです。まったく夫は役に立つ場面がありません。それなのに隙を見ては、いちゃつきたそうにしている・・・

そんな夢を見ました。

夢の中の私は、何度も何度も泥棒に立ち向かっていました。

・・・・・

なんでも自分でしてあげたい夫は、私に何もさせようとはしませんでした。ものぐさの私は、面倒くさいので、夫の言う通りに任せていました。いつしか自分で考えることもしなくなっていました。これは夫が私にかけていた何も出来なくなる魔法の呪文です。

「君は数字が苦手」
「君は料理も裁縫も苦手」 
「君は株や経済が苦手」
「君は何も出来ない」
   ↓
「だから僕がしてあげる。」

by夫

そんな私が、夢の中で泥棒に立ち向かっていたのです。夫の出る幕は全くありませんでした。かなり成長した、いや本来の私を取り戻したのでしょう。

・・・・・

実際、夫が亡くなった時、明日からご飯をどうするばいいの‼️となりました。でも友だちがおかずのお裾分けを届けてくれましたし、たくさんの友だちが助けてくれました。

私は図書館の本で、料理、掃除、裁縫、断捨離・・・いろいろ勉強しました。友だちにも教えてもらいました。そうしたら下手だけど、大抵のことが出来るようになりました。友だちは「うまくなったね」「よしよし」と褒めてくれました。

なんだ、やれば出来るじゃないか。

逃げ出さずに、物事に立ち向かっていけば、大抵のことはなんとかなることを経験した時、やっと夫に庇護されていた狭い箱の中から、広い世界へ飛び出していけました。

だから夫が夢に出てきても、なんの感情もありません。だって「生きてるだけで、丸儲け」ですから。あの世で会ったら殴ってやると鼻息を荒くしていた頃もあるけど、今は別に会いたくもない。夫の借金やゴミ部屋の後片付けなんて、もう全て過去のことです。

私は今を生きている。

過去には囚われません。

夫が亡くなって10年以上過ぎました。あれからたくさんの人に出会いました。みんな私の大好きな人たちです。息子の障害を受け入れることができたし、なんなら研究テーマにもしました。経済も政治も国際情勢にも興味を持っています。苦手な英語にも取り組んでいます。なんせ生命は有限であり、いつまで私が生きていられるか分からないのです。

だから「今」を生きるので忙しいのです。

過去を懐かしむ時間がもったいないのです。

夢に出てきた夫は、なんとなく寂しそうな顔をしていました。まあそういうことなので・・・

さようなら。


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