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遭難記-京都駅は避けられない-

日曜日のターミナル
所用で日曜日の京都へ行くことになりました。最近大阪のターミナルは人が多くて、とんでもない光景が広がっています。おそらく京都駅はそれ以上の観光客がいると予想しました。そうなると巨大なターミナル京都駅には、立ち寄りたくはありません。しかし目的地は京都駅にほど近い場所でした。

前回は京都駅の手前の近鉄東寺駅から目的地に歩きました。今回も迂回路を考えながら大阪から京阪電車で京都に向かうことにしました。今回は東福寺駅でJRへの乗り換えて京都駅に行こうかと思いました。

しかし乗り換え電車の待ち合わせが10分近くあり、既にホームには修学旅行生が溢れていました。となると京都駅は、かなりの人がいるはずです。

鴨川を探そう
それならここから歩いていこうと、思いつきで駅を出ました。とりあえず鴨川を目指して西に行けば、目的地に着くだろうと歩き出しました。しかしあっという間に道に迷いました。とにかく鴨川を探そうと彷徨っていたら、遥か向こうに京都タワーの天辺が見えました。それに向け歩いていくと、鴨川が見つかりました。しかし鴨川と並行にある道は、歩道もない車がビュンビュン走る道路です。

観光地でもない、こんな場所を歩くアホは私ぐらいだろうな・・・ここでスマホで地図を開いてみたら、えらく違う方向にきていました。どちらにせよ鴨川を越えねば目的には近づけません。とにかく道路に沿って下流に歩いていきました。

鴨川を渡ろう
自転車に乗っているおじさんに、九条方面に渡る橋はないかと尋ねました。おじさんは首を捻りながら、するとこのまま行けばいいと、車がビュンビュン走っている橋を指差しました。

「道路を渡る横断歩道とかは近くにありませんか。」

「車が来ないときに、ササっと渡ればいいよ。」と教えてくれました。

わたしはおじさんの言う通りに、車の途切れ目でササっと道路を渡り、ガードレールの切れ目をすり抜け、ポールをまたぎ、高い縁石をよじ登りました。しかしおじさんが指差していた先は、明らかに道が先細り無くなっていました。

橋には辿り着けそうにありません。もう川を歩いて越えるしかないのか…絶望感で、京都の友人に「ここはどこ❓遭難す」とメールしてみましたが、「だからどうなるねん」と自分にツッコミをいれました。気休めにもなりません。

仕方がないので自転車おじさんに会った地点に引き返してみました。すると遥か前方で、数人の人がスマホを持ち同じ方向に歩く姿が見えました。

私の直感が、彼らについて行けと響きました。

京都方向にゾロゾロ歩く集団の後ろをついて行き、私は橋を見つけて渡ることが出来ました。ほどなく無事に地下鉄九条駅にたどりつきました🙌

まだまだ迷う
ところが今度は目的地が見つかりません。完全に遅刻です。絶望的な気持ちになりました。タヌキかキツネに化かされているのか…もうダメだ。

そうだスマホを見よう。

毎回、スマホを使用するのが遅すぎるようです。あっさり3分後に目的地に到着しました。

京都人からの呼び出し
到着した10分後に「道迷ってんの❓あはは」と京都人から着信がありました。

「ちょうどあんたに借りていた本を読んだから返すわ。用事が終わったら京都駅の改札で待ち合わせな❗️」

( *`ω´)

結局、わたしはあれだけ避けてきた京都駅に呼び出されるはめになりました。よりによって改札だと⁉️むちゃくちゃ人が多くて見つけるのが大変なんだよ・・・

本日の学び
急がば回れ。
予習を怠るべからず。
スマホは早めに使用しよう。

ところが期せずして友人が鳴海屋本店のゆず餅を買って来てくれました。なんて良い人なのでしょうか。本当にありがとう💖

道に迷ってうんざりしていましたが、一瞬で素晴らしい京都の1日になりました。


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