こどもは見立て•おとなは見方
先日、2歳3歳クラスの子どもたちと造形遊びをさせてもらいました。
丸めた折り紙の見立て遊びから始まって、いろいろな食べ物になったり、折ってつなげて電車になったり、折り紙がこどもたちの想像によって色々なものに変身させて遊んでいました。
一方で、丸めることやテープを貼ること自体が楽しくて何枚も貼る子や繋げる子がいたり、集めてプールにして遊ぶ子もいました。
折り紙といっても、その楽しみ方、面白さを感じるツボはこどもによって様々です。
こんな時に大切になってくるのが保育者の捉え方だと思います。
こうした遊びの姿の全部を、担任が一人一人のありのままの興味・関心の姿であり、遊びにみえるそれぞれの育ちと捉えたら、どの姿もほほえましく受け止めていられるでしょう。
ですが、反対に、「クラスのみんなで同じ遊びをしたい」「クラスのみんなが同じ折り紙をできるようになってほしい」と考えていたら、自分の意図していた以外の遊びをする子の姿に焦るし、自分のやりたい方向に子どもたちを促さなきゃとか、できない子には教えなきゃと言う気持ちになります。
すると、子どもたちの生き生きした姿は見えにくくなります。
造形に限らず、どんな活動も、大切なことは活動そのもののやる・やらないではありません。
それよりも、こどもたち一人一人の「やる」「やらない」という反応の本質にどんな興味や関心、そして育ちが表れているのか。
そういう広い視点で活動の姿を捉えていくことが大切なのだと思います。
保育者の視野が広がれば、こどもの育ちや魅力への気づきが増えます。
そして、保育はますます楽しくなりますし、喜びもいっそう増えますよね。
こどもたちと焦らず、のんびり、たくさん見つけていきましょう。
来週も素敵な一週間となりますように。
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