お湯を #呑みながら書きました
二十代の私はとにかくお湯が好きだった。
飲み物としてのお湯だ。
いや、正確に言えば冬の私はかもしれない。
なんかだか最近は麦茶にその地位を押されている。
熱が覚めつつあるのだ。ちょうど、湯のように。(やかましいわ)
私はとにかくお湯が好きだ。
どれくらい好きかというと、矢御あやせの前のペンネームは御湯あやせだった。
でもどうやらお湯が好きという感覚はマイナーらしい。
その証拠にiPhoneで「お湯が好き」と入力すれば「親が好き」と変換一発目に出てくる。
世の中には親と同じくらいお湯が好きという人もいるというのに。
多分私だけじゃない。お湯が好きな人はきっといる!!!
しかし、AIに誤変換でしょ、と思われているのはなかなかに屈辱だ。
うーん、いと口惜し。
お湯のどこが好きかというと、その甘さが好きだ。
めちゃくちゃ甘くない?お湯。
これを熱弁するとだいたいの人が「ふーん」と興味なさそうな顔をする。
酷い人に至っては「どうでもいい話」とカテゴライズされてしまう。お前の彼氏の話の方がどうでもいいわと思っているが、そんなことなど言えない。
しかし、朝起きてすぐにお湯を飲むといいと言われるが、あれはよくない。
なぜかあれを好きにはならないのだ。
健康にいいものというのは美味しさからかけ離れてしまう。
自然界の掟というのは厳しいものだ。
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