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大人もハマる、ロマンチック妖怪絵本3選

これまで妖怪が大好きな娘に何冊も何冊も読み聞かせをしてきた妖怪絵本。その不思議な世界観と鮮やかな色彩にすっかり取り憑かれてしまった母が、オススメを3冊紹介します。

今回はリアルで凄みのある妖怪絵本は苦手という方向けに、とっても可愛く・美しく描かれているロマンチックな妖怪絵本を選びました。

怖いものが得意ではない子供も、大人も、もちろん妖怪が大好きな方も、ぜひ参考にしてください。


だるまちゃんとてんぐちゃん

「てんぐちゃんと同じものが欲しい」とお願いするだるまちゃん。お父さんのだるまどんはいつもニコニコしながら家中のものを運んできますが、どれも欲しいものとはちがうもの。
そんなお父さんをヨソに、だるまちゃんは「いいことに気がついた」と、てんぐちゃんソックリになっていきます。

あらすじ

何でも友達のてんぐちゃんの真似をしたいだるまちゃんが、まるで何でも真似をしたい娘のようで。
そしていつも違うものを持ってきてしまうだるまどんが、まるで不器用な夫のようで。
家族が愛おしくなる、大好きな絵本です。

作中、床一面にずらりと並べられた靴や帽子のイラストに、大人気絵本『からすのパン屋さん』の見開きページに覚えたトキメキを感じて、作品情報を調べると『からすのパン屋さん』と同じ作者の方でした。

また、この『だるまちゃんとてんぐちゃん』では、本来コワモテであるはずのキャラクターがとても可愛く描かれていて、同じだるまちゃんシリーズからは他に『だるまちゃんとかみなりちゃん』もオススメです。

おばけでんしゃ

『妖怪駅』を出発し、「がたたん がたたん」と大勢の妖怪を乗せて走る『おばけでんしゃ』。
道中、思い思いに過ごす妖怪たちの様子が、可笑しくって笑っちゃう。
そして『おばけでんしゃ』が最後に向かった先は、意外な場所でした。

あらすじ

1つ前の記事でも紹介していますが、何度も読みたくなる妖怪絵本といえば『おばけでんしゃ』です。

どこか憎めない妖怪たちのほのぼのとしたイラストにダークなオチが印象的で、妖怪たちの住む世界は私たちの住む世界へ繋がっているのだと、ロマン感じる1冊です。

また、この『おばけでんしゃ』の魅力は妖怪だけではなく、背景に描かれている四季の風景にもあり、満開の桜の中から電車が飛び出すページは、妖怪絵本とは思えない鮮やかさに感動します。

たくさんのキャラクターに、描き込まれた背景、見どころも多く、子供はリピート間違いなしです。

めっきらもっきら どおん どん

遊ぶ友達が見つからず、途方に暮れてめちゃくちゃな歌を歌ってみると、そこは夜の山。
歌を聞きつけて目の前に現れたのは、三者三様な3人組の妖怪でした。
妖怪たちに誘われて、遊んだり食べたり、不思議な夜の山を楽しむ主人公・かんたでしたが、だんだん心細くなってきて──

あらすじ

突然現れたと思ったら泣いたり、ケンカしたり、笑ったり、主人公にどうしても遊んで欲しい妖怪たちに、なぜかホッコリしてしまう妖怪絵本です。

絵本なのに本当に近くで動いているような、妖怪たちの生き生きとした描写に引き込まれ、娘にはほとんど読み聞かせの声は届いておらず、その世界観に夢中になっているようでした。

現実と空想が同居する、子供の頃に読んでおきたい1冊です。そしてきっと「めっきらもっきら どおん どん」と声に出してみたくなるでしょう。

まとめ

今回は、本当に娘がリピートした絵本、そして大人も読んでいてハマってしまった妖怪絵本を厳選して紹介しました。

親子の大切な読み聞かせ時間に、温かい気持ちで読める妖怪絵本を、ぜひ取り入れてみてください。


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