土方巽 1960 しずかな家-8/27

日活が横浜を舞台にした「無国籍映画」を量産していた時代、横浜の夜と言えばきらびやかなナイトクラブであった。ナイト&デイ、ブルースカイ、クリフサイドをはじめ、たくさんのナイトクラブが覇を競っていた。その様子は語り草になっている。

じつは黄金町(正確には対岸の若葉町)にも、「おしどり」という美空ひばりの弟(小野透)が経営するナイトクラブがあった。ナイトクラブで踊っていた土方巽と黄金町を上手く連動させるため、この店が登場するテキストを書いてみた。

ところで横浜からナイトクラブが姿を消したのは、最近のことである。

最後の店は横浜駅西口にあった「パリ」という店だった。300人は入るという大箱で、従業員は200人。この巨大なスペースが最盛期にはいつも満員だったという。住所は横浜市神奈川区鶴屋町2丁目15。運河のすぐそばだ。「パリ」は2006年に40年の歴史に幕を下ろした。現在はCRANEという8階だてのビルになっている。

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