小説家・瀬名秀明氏による論文「港のマリー」を拝読する
100万部を売りさばいたホラー小説『パラサイトイブ』(1995年)で知られる小説家・瀬名秀明氏。第16代日本SF作家クラブ会長でもある同氏が、拙著を読み込んで論文をものにしているのを見つけた。
じつに1万4千700文字も費やして日本における「港のマリー」という文化現象について論じている。
当然ながらメリーさんにも光を当てており、じつに読み応えがある。
『白い孤影』は一般読者の読み違えが酷く、変に誤解されていると感じる。
たとえば、もし仮にメリーさんが平成の世の中に生まれ