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「ヨコハマメリー学」への誘(いざな)い

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2018年12月12日発売の『白い孤影 ヨコハマメリー』(ちくま文庫)をより深く読み解く上でのヒントをまとめてみました。 宮崎駿の映画『風の谷のナウシカ』を論じた『ナウシカ論』… もっと読む
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2020年8月の記事一覧

メリーさんの姿が伊勢佐木町から消えて、入れ替わりにゆずが登場した

メリーさんの姿が伊勢佐木町から消えて、街が様変わりした。 そんな風に書く人は多い。 では具体的にどんな風に変わったのだろうか? 先日あるブログに「メリーさんが消えた時期と、フォークデュオのゆずが伊勢佐木町の路上で注目されるようになった時期は重なっている」という記述を見かけた。 ゆずの結成は1996年3月。 同年、伊勢佐木町で歌い始めたという。 僕の調査では、メリーさんが帰郷したのは1996年11月である(前年に当たる95年に一時的に里帰りしたが、翌年戻ってしばらく横浜

それを新しい名で呼ぶならば(ヨコハマメリー=アウトサイダーアーチスト説再考)

●それを、新しい名で呼ぶならば 拙著『白い孤影 ヨコハマメリー』のなかで、「ヨコハマメリー=アウトサイダー・アーチスト説」という持論を提示した。 この見解に対して、アウトサイダーアートの研究者である甲南大学の服部正教授にコメントをお願いしている。 このコメント原稿だが、先生ご自身の手直しを経て学術媒体に掲載される流れとなった。  「メリーさんはアウトサイダー・アートか」(『心の危機と臨床の知』21号)甲南大学人間科学研究所 2020年3月20日発行 https://k