四方田犬彦さんの「わが煉獄」という詩集を読みました。
小さな舟に乗る人たちよ
もう私の舟を追ってきてはいけない…
で始まりますが、最近死のことを考えることが多く読み終えるとすっきりとするような不思議な気分になりました。
詩のなかで火について書かれていることが多く
魂は、火
魂は軽やかに燃えたつ炎だ … 牛糞より
赤と朱は、君の魂の色だ
誰も他の色に譲り渡すことはできない … 耳より
火を食らう者は、星の冷気にたじろがない … 分桃より
など私は、なぜか火に関して書かれていることが好きなようで、安心します。
詩のなかには
牛糞や血、眼窩など一見避けがちな表現もありますが
森や水、世界の無垢を垣間みるなど、香りや情景が浮かぶ表現も多くギャップで体にスッと浸みこむような体験でした。
福岡の大牟田の本屋さんでたまたま手に取った詩集でしたが。
最近死にたくないなーとか考えていたので
必然的に手に取ったようにも思えました。
出会いには、いろいろなことが重なって起こるので
まだ出会ってないヤンサンファミリーや今後出会う方
いま私を支えてくれている妻と子供と猫に感謝して
今日も生きていこうと思いますー。
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