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ジュニアスポーツ車

日本にはジュニアスポーツ車という固有種があった。外来種によって滅びた。(みたいな感じ)

感想文:「夢と憧れを思い通りコントロールできていた時代に誕生した日本のスポーツ自転車」だったんだなぁ。

ジュニアスポーツ車

ジュニアスポーツ車(ジュニアスポーツしゃ)は、少年用スポーツ車、少年用スポーツサイクルなどとも呼ばれる、1970年代から80年代に日本で流行した自転車の一形態である。おもに小学校高学年から中学生の男の子を対象として販売された。

名前にジュニア(年少者)とあるが、販売ターゲットとしては女子は含まれていなかった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ジュニアスポーツ車

誕生

ジュニアスポーツ車は1960年代後半に従来のサイクリング車をもとにして少年用に開発された。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ジュニアスポーツ車#誕生

特徴

当時の小中学生の憧れは自動車やバイクであった。
その憧れに対するオマージュを自転車の各部機構に取り込むことによって、ジュニアスポーツ車の人気に拍車がかかったといえる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ジュニアスポーツ車#特徴

紆余曲折

フラッシャー自転車の時代
ジュニアスポーツ車に搭載されるフラッシャーは、1972〜74年ごろにかけて次々と大型化、高機能化されていった。
少年マガジンなどの雑誌広告や記事など宣伝も効してヒットした結果1970年代には大小20社あまりが製品開発を競い合っていた。

転換期
フラッシャーブームが終焉した1974年頃は、オイルショックによる不況もありジュニアスポーツ車にとっても苦境の時代であった。
しかし、この時期に、その後のジュニアスポーツ車の隆盛に欠かせない変速システムがそれぞれ開発された。

スーパーカー自転車の時代
1975年から、漫画「サーキットの狼」の流行などを受けて、子ども達の間でスーパーカーブームが巻き起こる。このブームは自転車にも波及し、1977年ごろから、各社がスポーツカーのデザインや機能を取り入れたジュニアスポーツ車を発売した。1980年代前半までは各社による旺盛な開発競争が続けられ、ほぼ毎年モデルチェンジが行われた。

終焉

こうして、紆余曲折はあったものの隆盛を極めたジュニアスポーツ車であったが、過剰な装備によってコストと重量が増加し、スポーツサイクルとしての魅力は失われてゆく。

80年代後半からのシンプルで実用性の高いシティーサイクルのヒットや、1982年に公開された『E.T.』の影響からBMXタイプの自転車が少年向けとして売れるようになった結果、80年代末から90年代初頭にかけコスト面で劣るようになり、自転車各社はジュニアスポーツ車ビジネスから撤退する事となった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ジュニアスポーツ車#終焉

影響

第一次オイルショックで高価格が問題視されたことで各社が自主規制を行ったが、スーパーカーブームの終焉、ブリヂストン・ロードマンの発売、マウンテンバイク(前記のBMX含む)のブーム到来もあって販売台数が落ち込み生産も終了した。

技術的な影響としては、毎年モデルチェンジが行われるという開発競争により、各社の技術力が向上した。特に、シマノは変速システムの機構をロードバイク用の変速機に応用(ブレーキ機能部分にシフター機能を組み込み、ハンドルから手を離すことなくシフトを可能にするシステムを開発)することで、世界的なメーカーとして躍進した。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ジュニアスポーツ車#影響

機材オタクの方はこちらもどうぞ。

現代では、廃業した自転車店などから発見された車両が取引されるなど、コレクターアイテムとなっている。

学び

ブームは終わる。

ブーム(boom)

ある物が一時的に盛んになること。急に熱狂的な人気の対象となること。

辞書

マイブーム《〈和〉my+boom》

一九八〇年代以降の「豊かさ」の実現と個人の関心の多様化により、「先端」こそがカッコいいという生活美学に基づく「先端」の追求は次第に失速し、各自の価値観や感性に基づく等身大の「個性」が追求されるようになってきた。それは、ひとりひとりの「こだわり」が確立しつつあることを意味しており、「多様化」=「すみわけ化」を前提とした上での消費こそが、九〇年代消費社会の本質といえるのである。そんな「すみわけ」状況を象徴することばが「マイブーム」である。これは、イラストレーターのみうらじゅんの命名したものであり、多くの人を巻き込む社会的流行=「マスブーム」と違い、ひとりひとりが自分の関心のある趣味やテーマを追い求める状況を指している。いってみれば、それは個人の嗜好そのものなのだが、あえてそれを「ブーム」という言葉に置き換えることで、世間に影響を受けない個人の自発的意志を強調しているのである。

https://kotobank.jp/word/マイブーム-898893

MTB my boom

マウンテンバイクを好きになってもらうこと。

恋愛の目的
自分の気持ちを伝えることが答えではない。
相手に好きになってもらうこと。

2024/04/03 (水)


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