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「愛好者と協力して維持管理を行なっております」の今。

施設で「愛好者と協力して維持管理を行なっております」の今。

世間一般的に、雨風で風化しやすい土でできた造作物で乗り物を遊ぶ施設には、その造作物の形状を保守するために維持管理が原則必須になっています。

施設を用意した立場の方の判断によっては「愛好者のためにつくった施設です、愛好者の方で維持管理してくださいね。」みたいなスタンスの場合があります。

この看板の場合は、市が用意した施設になります。

期待した愛好者は「自分達の遊び場を自分達のために市がつくってくれたんだ!自分達で守っていくんだ!」と思うこともあります。

そのユーザー心理を、市の方は活かそうとしていることになります。

しかし、そう上手くはいかない場合もあります。

協力を申し出る愛好者の中には、遊び手として自分に「旨味」があるから維持管理というボランティアをするためのモチベーションが持てる、という方も多い。

遊び手としての行為に対して「楽しい」造作物であれば、維持管理するための作業での肉体労働はおしむことなく、無意識に楽しめたりします。

しかし、「楽しくない」造作物であれば、維持管理するための肉体労働は、単なる苦痛に感じてしまう。

ただし、遊び手の場合の話。愛好者が作り手志望であれば話は違ってくる。

また、造作物そのものが楽しいか楽しくないかは主観で相対的なことで、その愛好者の個人として楽しいか楽しくないかの問題になる。市も施設も造作物も悪くはない。

誰しも、最初のころは楽しく感じることも、同じ造作物は飽きてくる分、次第に楽しくはなくなる。という基本原理が働くことになる。

それは、時間が経過すれば自動的に、愛好者は施設から離れていくことになる。

離れていけば、維持管理を協力してくれる愛好者も居なくなっていくことになる。

もちろん、維持管理をしなくなる愛好者に罪はない。
良いことをしていたのに、結果的に心に傷がつくことにもなりかねない。

反対に、愛好者が施設から離れずに居続けるパターンもある。

造作物を楽しいものにし続けるために、愛好者が行う維持管理の作業によって、造作物の改変が始まる。という現象が起こることになる。

今回、この施設の場合は、その現象が起こることはなく、前者の方になっていた。

結論

この今を実際に見ての結論は下記の通り

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