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花川芽衣(22/7)=浅倉唯=椛島光~美しき金糸雀は籠の鳥に非ず

声優アイドルグループ、ナナブンノニジュウニ(22/7)のOGで一番顔の知られた美女といえば花川芽衣でしょう。代表作は「仮面ライダーリバイス」のアギレラ役です。当時は浅倉唯という芸名で、数多くの雑誌の表紙を飾りましたが事務所と揉めて移籍し、現在は椛島光という名前で女優として活躍されています。


青森県弘前出身のめいめいこと花川芽衣は22/7初期メンバーの中でも、副センター的な立ち位置にいるメンバーでした。遠慮がちでもパッと目立つ当時はまだあどけない可愛さが印象的です。センター西條和の両隣にツインテールの花川芽衣と宮瀬玲奈(「ツインズ」)を置くのは鉄板の構成でもありました。

めいめい演じるキャラクター、斎藤ニコルちゃん(いわゆる旧ニコル)と共に、可憐な可愛さやパフォーマンスの他にも、非常に「アイドルらしい」所、ファンやMCに対する「媚び」や「時々漏れ出る心の闇」が大きな魅力とされました。

しかし、可憐で美しい彼女は他のメンバー以上に弱さの目立つ子でもありました。ちょっとしたことで泣いていたり、休みもしばしばあったようです。

たくさんの人の目に曝され続けることにも限界が来ていたようで、『22/7計算中』、Season 1、#53『斎藤ニコル生誕祭!やりたいことをやらせてあげよう!』で、人のいない所に行きたいという本人の希望を叶えるべく、相田さんとスタッフと樹海の洞穴に行っためいめい&ニコルは暗闇で「自由になりたーい」と叫びます!旧ニコル屈指の名場面の一つです。

度々の不調に加え、2019年10月に休養を発表した後、12月に卒業発表。

12月24日、メンバーやファンたちが涙する中、最後のライブ「22/7 Birthday Event 2019」に出演し、最後の特典会を終えてグループを去りました。客観的に見るとめいめいの卒業は22/7というグループの勢いにとって最悪のタイミングといえなくもないのですが、誰もがめいめいを庇い、悲しみを受け止めたことがこのグループのおそらく最大の基盤になっています。後任の河瀬詩ちゃんについての項でもっと詳しく書けたらと思います。

いずれにせよここで彼女は一度は表舞台から消えてしまったのです。

これは後々一連の騒動の中で明らかになるのですが、彼女は芸能界と縁のある高級ラウンジでアルバイトをしていたようです。そこで、芸能プロダクション/モデル事務所、LIBERAの社長にスカウトされたのでした。

2020年末、LIBERAに所属。浅倉唯という芸名で活動を再開します。「浅倉」は『タッチ』の浅倉南ちゃんのイメージが由来と聞いています。

2021年の『仮面ライダーリバイス』は彼女の代表作となり、一気に大ブレイクしました。ヤンジャン、サンデー、プレイボーイと次々と有名雑誌の表紙を飾り、グラビア女優としても活躍しました。


しかし、水面下では様々なゴタゴタが進行していたようです。契約解除間際には、なぜか彼女を素行不良と中傷する記事が出回るようになりました。ただ、それらの記事にはどう考えてもおかしい点があるのです。情報源が本来所属俳優を守るべきはずの事務所関係者としか思えない。大人しそうに見えて自分を曲げないというのはナナニジあるあるですが、唯ちゃんもそれで黙っている子ではありませんでした。反論し、事務所にこれまでされた不誠実な対応を非難します。騒ぎを聞きつけた週刊誌によって、唯ちゃんを擁護する側の証言も出るようになりました。仮面ライダーリバイスの現場からは好かれていたようです。

LIBERAには過去にローラとも一方的な契約を結ばせトラブルになった前科が、唯ちゃんには限界とはいえアイドルを放り出した前科があります。事務所曰く「クビ」浅倉曰く「自分から更新しない」、言った言わないの泥沼でこれ以上続けても互いに傷つくだけの状況を見かねた第三者が仲介したのでしょう。唯ちゃんは事務所への一部非難を撤回して謝罪し、中傷報道はピタリと止まりました。

憶測ですが、LIBERAはやはり伝統的な芸能事務所で「有名にしてあげる代わりにキッチリ恩義を返すべき」という考え方が強いのだと思います。そういう有名人になる覚悟と仁義の世界で言われたことは何でもこなしてしっかりやっていける芸能人もいると思います。ただ唯ちゃんはそもそも芸能活動を続けてお金を稼ぐ以上のところは無欲な人に見えるし、水着グラビア売りをやりたくて活動しているわけでもないと。

いくら高級なエサを与えて綺羅びやかな鳥籠に入れてその美しさを褒め称えていても、それは飼い主のエゴというもので、自由を求める鳥はどこかに飛び去ってしまうものだと思います。あんなに尽くしたのにと不満に思う気持ちはわかるけれど、それでリベンジをする男はみっともないものです。

一方、ナナニジという箱に関しては、失礼ながら秋元康は女の子に逃げられるのには慣れていて怒ったりはしないのでは?と思いますがどうでしょう?

2022年12月から彼女はアクロスエンタテインメントに所属。アクロスエンタテインメントは声優事務所でもあるので元の業界に戻ってきた感もあります。

毎年恒例になりつつあるカレンダーに、ファンクラブ「ひかりだより」も始めています。


ヤフコメには、どんな経緯だろうがわがまま言って事務所を離れる女優はもう売れないとか散々書かれたものですが、今もちょくちょくいろんなドラマに出ていますよ。


11人の特別な初期メンバーの一人にして、いまでもちょくちょくお名前の出てくる彼女。私はめいめいの卒業後にナナニジのファンになったため直接見る機会がなかったのですが、今後も活躍を期待しています。

青森(弘前)や上京のことについてはあまり触れられなかったのですがいくつか記事を貼っておきます。


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