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日本機械学会年次大会2024先端技術フォーラム「テレプレゼンスロボット」(2024年9月10日)

はじめに

日本機械学会年次大会では、機素潤滑設計部門が3日間ずっと一部屋押さえて、毎日その部屋に出かけていけば一連の講演を聴講できるようになっているのだが
9月10日は、それが見当たらない・・・
と思っていたら、ロボティクス部門とジョイントで基調講演と先端技術フォーラムが企画されていた。

[F113]テレプレゼンスロボットの研究開発最前線[機素潤滑設計部門,ロボティクス・メカトロニクス部門]

2024年9月10日(火) 13:00 〜 15:00
第30室(共通講義棟C EL35)
司会:谷口 浩成(大阪工業大学)

[F113-1]テレプレゼンスロボットChiCaRoによる新しい協同子育ての実現を目指して

粕谷 美里 (電気通信大学)

目標:テレプレゼンスロボット×育児・養老
生命の歴史は、協力の歴史であるとして、
昭和時代の地域住民が一体となっている理想社会(みんな笑顔)の写真が示された

教室に出てくることができない子どもの学習支援テレイグジスタンスロボットなど、さまざまなロボットが紹介された。

保育園と老人ホームを合体した幼老同居施設の現状のスライドは
私の想像とまるで違っていてショックだった。
私は、お年寄りの膝に幼児がだっこされていたりする状況を思い浮かべていたのだが、
スライドでは幼児とお年寄りの間に見えない壁があり、幼児が壁際に一列に並び、その反対側の壁にお年寄りがずらりと並んでいる。
なんじゃ、こりゃ?

「昭和の大家族のような状態を想像していました」と質問したところ、
現代は、昭和のように事故に対して寛容ではなく、
ちょっとしたことでクレームが来るので
幼児とお年寄りは直接ふれあえないようにするしかないのだそうだ

中澤教授のユマニチュードと目指しているところが
似ていると感じたのでユマニチュードを紹介しておいた。

[F113-2]ソーシャルテレプレゼンス技術の開発

中西 英之 (近畿大学)

今回の講演内容は、「日本労働研究雑誌」2019年8月号の記事の内容
ゴーグルをつけないでARによるコミュニケーションを取るというお話だったが、内容がなんとなく古い(2019年の記事だから当然だ)。
バーチャル空間によるコミュニケーションでは、遠隔操作ロボットを用いる手法は、期待に反してコミュニケーションの向上に役立たなかった。
AppleVisionProは、AR空間内で相手がゴーグルを外した状態で会話ができる優れもの(ビデオの6分40秒あたり)なのだが、それとの比較の話が欠落していた。

[F113-3]テレプレゼンスロボットとXR・生成AIによるコンテンツ開発

保田 充彦 (株式会社ズームス)

次の講演とひとつながりの講演。ソフト開発とハード開発に分かれていた。
保田充彦氏は、コンテンツ開発の内容についてプレゼン。
開発環境は、Photogrammetry,Gaussian-Splatting+AI(StableZero123)

[F113-4]テレプレゼンスアバターロボットで実現するTeleportation as a Service 2.0とは

クリス クリストファーズ (iPresence株式会社)

ZOOM+Robotによる、
日本物理学会学術講演会の様子を紹介

日本語が日本人と全く区別がつかない外国人だった。
ムーンショット目標3の石黒先生とつながりがあり、大阪万博の石黒パビリオンに出展するとのことだった。

講演会終了後、お二人と話し込んだ。
特別講演会場が満席だったため、
私の「2050年以降の社会像」の話を、スライドを用いて熱く語ってしまった。

1時間あまり、私の話に付き合っていただいた。
シンギュラリティサロンを教えていただいた。

おわりに

思わず引き込まれていろいろと質問をしてしまった。
シンギュラリティサロンの存在を知ることができたのは
大きな収穫だった。

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