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日本機械学会年次大会2024「卒研コンテスト」(2024年9月9日)

はじめに

日本機械学会年次大会2024の
卒研コンテストに、賞狙いで申し込んだ。

今年は、発表件数が多く、2部屋7セッションで開催された。

機素潤滑設計部門企画なので、
アクチュエータシステムのほかに、
機械要素(歯車/軸受)、トライボロジ、機械設計の講演が含まれる。

日本機械学会年次大会は、学生講演が基本ポスターになっているが、
卒研コンテストは口頭発表で審査が行われる。

卒研コンテスト

楢村くんの発表は2部屋目の午後に行われた。
他の講演のタイトルをあげておく。

第30回卒業研究コンテスト (1) 9:00 〜 10:15

座長:本田 知己(福井大学)
9:00 〜 9:15 単一突起接触点スケールでのソフトマター摺動面の摩擦力と凝着力の関係
〇高井 柾輝1、前川 覚1、糸魚川 文広1、菅原 敬2、中島 友則2 (1. 名古屋工業大学、2. 三井化学株式会社)

9:15 〜 9:30 匂い強度増幅によるミネラルウォーター中のカビ臭検知
〇安東 暦1、谷口 大輔1、長島 擁山1、松倉 悠2、石田 寛1 (1. 東京農工大学、2. 電気通信大学)

9:30 〜 9:45 酸化亜鉛含有軟質薄膜の摩擦特性
〇稲田 航己1、榎本 和城1、宇佐美 初彦1 (1. 名城大学)

9:45 〜 10:00 ベローズソフトアクチュエータを利用したテレプレゼンスロボット用ソフトアームの開発
〇平野 優輝1、谷口 浩成1、國分 英晃1 (1. 大阪工業大学)

10:00 〜 10:15 高温高圧アンモニア水溶液環境下におけるa-C:H膜の摩擦摩耗特性
〇中浜 岳大1、梅原 徳次1、野老山 貴行1、張 鋭璽1 (1. 名古屋大学大学院工学研究科  マイクロ・ナノ機械理工学専攻 生産プロセス工学研究グループ 梅原研究室)

第30回卒業研究コンテスト (2) 10:30 〜 11:45

座長:大町 竜哉(山形大学)

10:30 〜 10:45 機械学習を用いた表面筋電位からの探索歩行時の歩容経路予測および評価
〇野澤 直紀1、綿貫 啓一1,2、大澤 優輔1、楓 和憲1,2 (1. 埼玉大学大学院、2. 埼玉大学先端産業国際ラボラトリー)

10:45 〜 11:00 油圧作動油のオンライン状態監視用センサの開発
〇野田 有花1、本田 知己1、今 智彦1、山岸 喜代志2 (1. 福井大学、2. 株式会社 サンエー)

11:00 〜 11:15 四点接触玉軸受の接触解析に関する研究
〇藤川 涼太1、李 樹庭1 (1. 島根大学大学院)

11:15 〜 11:30 表面電位がイオン液体の潤滑特性に与える影響
〇赤松 一輝1、川田 将平1、呂 仁国1、小金沢 新治1、谷 弘詞1 (1. 関西大学)

11:30 〜 11:45 低速摺動する平面軸受の境界潤滑膜構造と摩擦応答
〇林 航佑1、糸魚川 文広1、前川 覚1 (1. 名古屋工業大学)

第30回卒業研究コンテスト (3)13:00 〜 14:15

座長:原口 真(大阪工業大学)

13:00 〜 13:15 摩擦力を応用したチェーンテンショナの性能向上に関するテクスチャリングの効果
〇飯野 智1、関 秀明2、宇佐美 初彦1、西村 尚哉1 (1. 名城大学、2. 大同工業(株))

13:15 〜 13:30 敵対的生成ネットワークを用いた若年者および高齢者の歩容特徴の視覚化
〇大場 亮弥1、大澤 優輔1、綿貫 啓一1,2、楓 和憲1,2 (1. 埼玉大学大学院、2. 埼玉大学先端産業国際ラボラトリー)

13:30 〜 13:45 フラーレン添加油における低摩擦特性と表面粗さパラメータとの関係
〇名口 裕美1、本田 知己1、今 智彦1 (1. 福井大学)

13:45 〜 14:00 ドラム式メカニカルブレーキを搭載した無動力アームサポートスーツの設計および開発
〇飯沼 時信1、竹中 悠真2、菅原 憲一2、甲斐 義弘1 (1. 東海大学、2. 神奈川県立保健福祉大学)

14:00 〜 14:15 硫黄複素環式化合物のトライボロジー特性
〇山下 瑛都1、呂 仁国1、谷 弘詞1、小金沢 新治1、川田 将平1 (1. 関西大学)

第30回卒業研究コンテスト (4)14:30 〜 16:00

座長:宮島 敏郎(富山県立大学)

14:30 〜 14:45 グリース潤滑小径玉軸受608のトルクに及ぼす回転速度の影響
〇宮嵜 洸多1 (1. 東京理科大学)

14:45 〜 15:00 形状記憶合金アクチュエータと圧縮ばねを用いた小型跳躍月面探査機の跳躍試験
〇岡 由輝1、谷口 浩成1、由良 広樹1、泉 太智1 (1. 大阪工業大学)

15:15 〜 15:30 繰り返し負荷の累積を記録するセンサの開発
(ディフューザーを有するマイクロ流路の製作)

〇鍋田 光希1、射場 大輔2、西川 石英1、石井 未桜1、JIAYAO HU1、山下 直輝2、島崎 仁司2、本宮 潤一3 (1. 京都工芸繊維大学大学院機械設計学専攻、2. 京都工芸繊維大学機械工学系、3. 鳥取大学)

15:30 〜 15:45 ta-C膜成膜サファイア半球による反射分光摩擦部その場分析の可能性の検討
〇齋藤 岳1、梅原 徳次1、野老山 貴行1、張 鋭璽1、Woo-Young Lee2 (1. 名古屋大学、2. 韓国光技術院)

15:45 〜 16:00 転がりすべり接触下におけるP系ならびにS系添加剤の耐摩耗/耐疲労特性に及ぼすトライボフィルムの物性と膜構造の影響
〇ジョン ユナ1、佐藤 魁星2、佐々木 信也2 (1. 東京理科大学 大学院、2. 東京理科大)

第30回卒業研究コンテスト (5)9:00 〜 10:15

座長:神田 岳文(岡山大学)

9:00 〜 9:15 軟窒化,浸硫窒化,酸窒化鋼材の焼付き改善メカニズムの検討
〇佐々木 俊輔1、梅原 徳次1、野老山 貴行1、張 鋭璽1、玉井 智也2、山崎 歩見2 (1. 名古屋大学大学院 工学研究科 マイクロ・ナノ機械理工学専攻 生産プロセス工学研究グループ 梅原研究室、2. 大同特殊鋼株式会社 技術開発研究所 構造材料研究室)

9:30 〜 9:45 E-axle潤滑油下における歯車鋼の耐疲労摩耗特性に及ぼすガス軟窒化処理の影響
〇門前 颯人1、佐藤 魁聖2、佐々木 信也2 (1. 東京理科大学大学院、2. 東京理科大学)

9:45 〜 10:00 PointNetを用いたオートエンコーダによる室内空間の3次元点群の特徴抽出および欠損復元による評価
〇三木 貴弘1、大澤 優輔1、楓 和憲1,2、綿貫 啓一1,2 (1. 埼玉大学大学院、2. 埼玉大学先端産業国際ラボラトリー)

10:00 〜 10:15 高速度鋼の耐摩耗性におけるりん酸モリブデン添加剤の影響
〇中野 航輔1、大津 健史1、中野 剛1 (1. 大分大学理工学部)

第30回卒業研究コンテスト (6) 10:30 〜 11:45

座長:月山 陽介(新潟大学)

10:30 〜 10:45 スパンボンド不織布の繊維密度偏在がトラフ発生に及ぼす影響
〇畑中 悠希1、砂見 雄太1 (1. 東海大学)

10:45 〜 11:00 温度勾配による表面張力の差を利用して推進する極薄水上ロボットの試作
〇鈴江 俊介1、山口 大介1、脇元 修一1、神田 岳文1 (1. 岡山大学)

11:00 〜 11:15 ゴムローラと帆布ベルトの転がりすべり接触に関する研究
〇中道 一誠1、前川 覚1、糸魚川 文広1 (1. 名古屋工業大学)

11:15 〜 11:30 認知負荷を伴う計算作業時における生体情報を用いた作業効率の推定
〇佐藤 宏祐1、綿貫 啓一1、楓 和憲1 (1. 埼玉大学大学院)

11:30 〜 11:45 電気接点表面における被膜形成メカニズムの解明
〇藤江 晃平1、本田 知己1、今 智彦1 (1. 福井大学)

第30回卒業研究コンテスト (7)13:00 〜 14:15

座長:平光 立拓(金沢大学)

13:00 〜 13:15 ヘルツ接触及び影響係数を用いた粗さ面の簡易接触計算手法の検証
〇加藤 史也1、内舘 道正2 (1. 岩手大学大学院、2. 岩手大学)

13:15 〜 13:30 内接型球面減速機におけるトルク伝達モデルの導出と妥当性の検証

〇楢村 星陽1、下岡 綜1、五福 明夫2、矢野 智昭1、笠島 永吉3 (1. 岡山大
学、2. 岡山県立大学、3. 産業技術総合研究所)

概要

1台で3軸回りの球面駆動を行う球面モータは、
駆動原理が1軸モータと同じなので、1軸モータと同等以上のトルクを出すことはできない。

1軸モータは、一般的にトルクが不足するため、減速機を用いてトルクを稼いでいる。

球面モータもトルクを稼ぐためには減速機が必須となるが、
多次元方向に減速を行う減速機はいままでに開発事例がほとんど見当たらない。

岡山大学では、あらゆる方向の減速比が同一となる球面減速機の開発を行ってきたが、体積が大きくなる、摩擦駆動なので伝達トルクが小さい、減速比が数倍に留まるなどの、解決するべき問題が残されている。

本報では、以前に開発した球面減速機と比較して、体積を1/3程度に小型化できる、内接型球面減速機に関して

未だ検討がなされてこなかった、トルク伝達モデルを導き、伝達モデルの正しさを実験により確認したので報告する

内接型球面減速機

なお、駆動球は本来球面モータなのだが、
今回は伝達トルクを測定するために
1軸モータで駆動される球体を使用している。

13:30 〜 13:45 EPDMゴムと鋼球との摩擦係数におよぼす脱架橋プラズマ処理の影響
〇名和 大輝1、上坂 裕之1 (1. 岐阜大学)

13:45 〜 14:00 リアルタイム主観評価および生体情報を用いた機械学習による感情推定
〇藤井 祐輝1、綿貫 啓一1,2、楓 和憲1,2、大澤 優輔1 (1. 埼玉大学大学院理工学研究科、2. 埼玉大学先端産業国際ラボラトリー)

14:00 〜 14:15 単パルスレーザーによる鋳鉄の表面改質
〇松井 大知1、宇佐美 初彦1 (1. 名城大学)

おわりに

いままで特に賞を意識しないで発表を行ってきたが
賞を狙うとなかなかうまく行かないものだ。
最優秀賞は逃したが、優秀賞を受賞できた。

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