電子図書館がちょっとずつ増えてきてはいるのか

電子書籍や電子出版周りで何か面白いネタでもないかと調べ始めたら、電子出版アワードなるものがあった。一般投票はすでに終わってしまっているのだが、知らないサービスもいくつかあって面白い。それだけ門外漢でもあり、この分野を追っていなかったことも意味するわけだけど。

その中で、電子図書館を構築するサービス「LibrariE(ライブラリエ)」がとりあえず気になった。

電子書籍の図書館サービスを実現するためのサービスで、知らなかった点としては図書館に所蔵する電子書籍の提供形態。

① ワンコピー・ワンユーザー型(これが基本らしい)
② 都度課金型
③ ワンコピー・マルチユーザー型

ワンコピー・ワンユーザー型は既存の図書館に近い考え方で、図書館が所蔵したい書籍を購入し、その書籍を一人のユーザーが借りられるモデル。普通に紙の書籍を購入して所蔵するスタイルに近いが、利用権(所蔵権?)に期限があって、2年間もしくは52回のいずれかから選択できる。

都度課金型はワンコピー・ワンユーザー型を継続するときにのみ契約が可能で、貸し出しの都度課金されるモデル。

感覚的には、人気のありそうな書籍は2年間の契約を繰り返し、その他の書籍は52回の契約で初めて仮に52回を超えたら都度課金を選ぶといったところだろうか。

最後のワンコピー・マルチユーザー型はひとつの電子書籍を複数のユーザーに貸し出せるモデルで、一部の書籍でのみ提供されているモデルらしい。これもワンコピー・ワンユーザー型を契約している図書館が希望したのみ対応する特別なプランらしい。実際にどんな本に適用されているのか気になるところだが、下記の書籍を眺めた限りでは教育向けに設置されたモデルらしい。

図書館に販売される書籍の価格は個人向けに販売される書籍価格の1.5倍から2倍を(出版社に)推奨しているとあるが、2015年の報告書なので、それから4年経った今どうなっているのかはちょっと気になるところ。2019年版も出版されているようなので、どっかで読んでみよう。

導入されている図書館は公開情報では大学図書館が44館、学校図書館が31館、公共図書館が41館で計116館か。自分の近所の図書館では利用できなそうだが、母校(大学)の図書館が導入しているな。

大学の図書館は卒業生であれば使えるものだと思っているが、自分の生活圏内に母校が、母校の図書館がある人は少なそうな気がするので、大学が電子図書館を採用してくれるのは結構嬉しいかもしれない。

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ただ、これを導入している八王子市在住のうちのメンバーに聞いたところ、何が悪いのかはわからないがまったく使っていないらしい。図書館には2週間おきに訪れて何かは借りている。でもこの電子図書館は利用していないらしい。

一件悪くなさそうなのだが、どうもブラウザからしか読むことができなそうだし、図書館のように適当に物色したりのんびりと読んだ上で借りることを決めたりもできない。図書館が好きな人間には別に魅力的ではなかったりするのかもしれない。

まあ、電子書籍を利用して図書館を回す仕組みはとりあえずあるわけだから、なにか面白い図書館が生まれてくれたら良いのだけどな。

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本当は、以前noteにも書いた「東京防災アプリ」みたいな面白い作りの電子書籍を探せたらと思ったのだが、あまり時間をかけることができなかった。

またどこかで時間を取って調べよう。

#電子書籍 #電子図書館

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