見出し画像

存在感が高まってほしい情報

目黒区には「めぐろ子ども見守りメール」という親向けの情報配信サービスがあり、学校や学童からのお知らせや、警察や教育委員会から事件や不審者情報を受け取れたりする。

例えばこんなメールが今日も来た。

目黒警察署からの情報によると、3月11日(月)、午後2時30分ころ、上目黒3丁目の路上で、女子児童が下校途中、女に写真を撮られました。 (無言で写真を撮ったこと) 

■不審者の特徴
・年齢30代、身長160センチメートルくらい、茶髪(肩くらいまでの長さ)、色不明コート着用。
無言で児童の写真を撮り、走り去ってしまったとのことです。

普段の自分の生活で不審者を見かけることはないので、昨年、息子が小学校に上がるタイミングで登録した直後からそれなりに頻繁に届くのを見て驚いたものだ。

このメールに記載されている不審者の特長や不審行動の内容を見ていると、素人目にはそれが本当に不審者なのか悩ましく見えるものもあるのだが、特定個人を晒しているわけではないし、ちょっとしたことでも注意を促すことも別に悪いわけでもない。

学校やPTAが普段からパトロール用のバッチを首から下げて欲しいと促すのは、もちろん不審者が寄り付くのを防ぐ意味もあるのだろうが、不審者と間違われないようにする意図もあったりするのかと、この不審者情報を見ていると思う。

・・・

見守りメールでは、こうした不審者情報だけでなく、実際に事件があってもメールが来る。

目黒警察署からの情報によると、12月3日(月)、午後3時30分ころ、東山3丁目の路上で、公然わいせつ事件が発生しました。

■犯人の特徴
・男1名、身長165センチメートルくらい、体格細め、着衣上下とも黒っぽい服装、メガネ等なし

不審者情報に比べると、実際に犯罪行為があった場合の方が情報量が少ないことが気にかかる。犯人がどうなったかもわからないし、具体的に何があったのかもわからない。

発信内容のフォーマットが固まっているからなのだろうが、より大きな問題の方が情報量が少ないってのは、読んでいる側から見ると不思議に思う。こちらも注意を促す意味では価値はあるわけだが。

ちなみに、目黒区のホームページにはメールで届く内容が公開されていないのだが、外部のサービスとして「ガッコム安全ナビ」なるサービスがあって、ブラウザやアプリから参照もできる。

これらの情報は息子が小学校に上がってから目にするようになったもので、それまでは存在自体を知らなかった。ニュースアプリで地域情報を設定していても、火事や地震などの災害情報は入ってきても、地区の不審者情報までは入ってこなかったことになる。ガッコム安全ナビを見る限りでは、配信自体はできる状況ではあるにも関わらず。

地域情報の配信についてもまだまだできることがあるのかもしれない。。。と考えていた時にふと思い立って改めて調べてみると、目黒区のホームページにはなかったが、警視庁のページに不審者情報が掲載されていた。

警視庁は警視庁でメール配信も行なっていた。メールを送る情報の対象地区も指定できるようだ。

こちらは不審者だけではなく、警視庁管轄の情報がかなり幅広く網羅されているようだ。試しに一通りチェックを入れて。これでどれだけの情報が送られてくるのだろうか。目黒区のメールはここで送られてくる情報を元に作成されているのかもしれないな。

情報配信と言えばTwitterはどうなんだと見れば警視庁のTwitterアカウント一覧も公開されていた。

配信自体は色々されているものなんだな。区や警視庁以外でも当然こうした情報配信はしているはずで、ちゃんと調べたら相当な種類、分量の公式な情報に触れられるのだろう。

ふうむ。でもインターネット上のコンテンツとしては存在感が薄いよな。

そう考えていたところで、今朝読んだnoteの運用の変化の話を思い出した。

この中で、公式アカウントの発信力の低さを改善したとある。

加藤: ユーザーさんと比較して、公式アカウントの発信力が弱かったというのもありますね。ですから、公式での発信力を強めて、しかも明確なメッセージを発信するようにしました。

確かに、以前と比べると明らかにnoteのイメージは変わっていて、繰り返し「継続することが大事」と記されたメッセージに励まされてnoteを書いている側面もある。

区の見守りメールや警視庁の発信は、そのどれも有用なものだが、そのユーザーが多数存在するソーシャルメディアや他の媒体に比べると存在感が薄いのだろう。

noteの取り組みがきっとそうであるように、公共機関のそれも意識的に取り組まないとできないとは思うので、そう考えるとまだこれからの話をなのだろうな。できるかな。。できてくれたら良いが。

こんなところかな。とりあえず今後多数送られてくる「メールけいしちょう」でも眺めてみるか。

#日記 #情報発信の存在感 #不審者情報 #見守りメール

Photo by Melinda Gimpelon Unsplash

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?