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「100円のコーラを1000円で売る方法」

駒沢商会商品企画部に営業から異動してきた宮前さんと部の中心メンバーである与田さんとの掛け合いで新しい会計ソフト「社長の会計」を企画、販売していくストーリー仕立て。マーケティング初心者にも優しい表現で書かれておりとても読みやすい内容。読むのが遅い自分でも3時間かからず読了するくらいなので多くの人に気軽に読んでもらえる内容だと思う。

BingAIさんに要約をお願いしてみるとなかなか手厳しい回答が。フィクション言うますやん。😂
それに内容もそういう話ではないw

「100円のコーラを1000円で売る方法」は、永井孝尚氏によって書かれた本のシリーズおよびこれのコミックです。この本では、フィリップ・コトラー氏らの理論を物語を通じて学ぶことができます。ただし、この本はフィクションであり、実際に100円のコーラを1000円で売ることは違法です。また、消費者に対して不当な利益を得ることは、商慣習に反する行為であり、法律で禁止されています。

BingAI

それはまあ、置いておいて気になった点を列挙していく。


1)事業の定義

自社の事業とは何かを考える
顧客視点を持つ必要がある
市場思考(顧客中心)と製品思考の違いを理解する
#日本企業が現在まで停滞しているのは製品思考のためで、顧客が何を求めているかに応えきれていない

2)顧客絶対主義の落とし穴・3)顧客満足のメカニズム

顧客満足は顧客が感じた価値から事前期待値を引いたもの
顧客の要望が100%正しいとは限らない!!
顧客にとって何が最適なのかを提案する必要がある
顧客の要望に100%応えるだけでは言ったことしかしてくれないという評価になる
#単なる御用聞きは必要ない!顧客自身が気がついていないの課題に対しての解を提供する必要がある。顧客の要望が必ずしも正しい訳では無い思考を持たねば!

4)マーケットチャレンジャーとリーダーの戦略

コストリーダーシップを握っている相手に価格勝負を挑むのは無謀
シェアを握っているということは1顧客あたりで一番低コストで商品を提供できる
#単なる価格勝負はシェアが低く、体力のない会社にとっては消耗戦にしかならない。

5)バリュープロポジションとブルーオーシャン

バリュープロポジションとは顧客が望んでいて、競合他社が提供できない、自社が提供できる価値
差別化してブルーオーシャンへ出ていく必要がある
#顧客のために自分たちで何ができるのか?他では真似できないことは何か?見つけられれば強い!
#私だからお願いしてもらうというのもアリなんだろう。

6)競争優位に立つためのポジショニング・7)チャンネル戦略をWin-Winの関係

顧客に提供する価値を最大化するために流通チャネルをどう考えるか
必ずしも自社の営業が売ることはない
競合しそうな相手とはどうすれば協業できるかを考える
差別化ポイントを探す
Win-Winの実現を目指す
#すべてを自力で行うのには限界がある。得手不得手もあるし協力し合える仲間がいると良い。関係者全てにメリットがあるやり方を考える。三方よしの精神が重要。自分だけの設けを追求する相手とは組むべきではない。

8)値引きの怖さとバリューセリング

カスタマー・マイオピア(顧客近視眼的な対応)
値引きだけに頼ると長期的には顧客が離れる。値引きするにしても他の顧客が納得する理由が必要
お得意さんと一元さんを区別せず値引きするのは悪手

★コーラを1000円で売るとはどういうことか?
ディスカウントストアはコーラという液体そのものを売るプロダクトセリング
リッツカールトンは心地よい環境で最高の状態のコーラを飲む体験を売るというバリューセリング
#コーラそのものではなく体験という価値を売っているので、これは他では得られず、顧客は値引きを要求しない!製品と価値の組み合わせという発想が必要。

9)コミュニケーション戦略の一貫性

ターゲットを明確にして目的を決定する
目的を実現するためのコミュニケーションの方法を設計してメッセージを伝えるチャンネルを選択する
予算を設定し、コミュニケーションミックスを決定する
#省エネルックは失敗でクールビズが成功したのは押し付けではなく、メインターゲットとなるビジネスマンに響いたから。ターゲットに合わせた宣伝が必要。

10)イノベータ理論とキャズム理論

リスク重視型と歓迎型の顧客がいる
前例がない新商品は売れない
新商品が出た場合の購入順はイノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティの順番
リスク重視型は顧客全体の84%もいる。普及の谷(キャズム)を越えないと成功はしない
リスク歓迎型に先に売らないと重視型のお客さんに売ることはできない、これがキャズム理論

「リスク歓迎型にセールスを集中→評判、口コミを蓄積する→リスク重視型も購入するようになる」

#どんなに良い製品、サービスであっても無条件に購入してもらえるわけではない。アプローチする顧客の順番を間違えると売れない。
必要なことはカスタマー・マイオピアからの脱却(顧客中心主義)であり、 顧客の課題に対して自社ならではの価値を考え提供することが重要!

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