幸せの方程式
息子に、幸せの方程式を教わった。
中学3年生の次男の話。
次男が近くのコンビニに買い物に行った。
レジに並ぼうとした時、前に80歳くらいのおばあさんが買い物していた。
おばあさんは、両手に買い物袋を下げていた。
次男は、そのおばあさんに声をかけた。
「持ちましょうか?」
おばあさんは、
「大丈夫だよ。」
と仰った。
そのまま、出口へ向かうおばあさん。
ただ、出口が自動ドアではなく、扉だった。
案の定、扉の前で立ち尽くす、おばあさん。
そこに、次男が、サッと入り込み、
「どうぞ。」
と言いながら、扉を開けた。
おばあさんは、笑顔で、
「ありがとうね。」
と仰って、外へ出られた。
次男も買い物を済ませ外に出ると、おばあさんから
「ちょっと待って、これあげる。」
と、缶コーヒーを貰った。
次男は、
「僕は扉を開けただけです。貰えません。」
と答えた。
おばあさんは、
「人からあげるって言われたら、素直に貰うもんだよ。」
と仰った。
ただ、貰ったコーヒーは、ブラック無糖!
しかし、好意をむげにできない次男は、
「ありがとうございます。」
と言って、一気飲みした。
このエピソードを、帰宅した次男が、
「無糖は、苦いね。」
と、笑いながら、話してくれた。
幸せは、いくら欲しがっても、入っては来ない、人に与えるから入ってくる。
物やお金も同じ。
人に与えて、与えて、与えて続けて、やっと、自分に返ってくる。
そう、それが幸せの方程式。
息子に、幸せの方程式を教わりました。
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