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Apple Watchのバンドが外れなくなった話

 以前使っていたWatch3は、Watch7を買って以降、サブ機として就寝時や在宅時に使っています。

 先日、たまには手入れでもしようとバンドを取り外そうとしたところ、片方は外れましたが、もう片方が全く外れませんでした。付けているバンドは購入時に付いていた純正のNikeバンドです。

 Apple Watchのバンド取付部ラグは一般的な時計のようなバネ棒ではなく専用のもので、Watch裏面のロック解除ボタンを押しながらスライドさせれば簡単に外れるようになっています。今まではそうでした。因みに取り付ける時はロックが掛かるまで差し込むだけです。

 外れたほうのバンドを観察してみると、ロック解除ボタンの位置に「かんぬき」の機構があり、取り付けると、この部分がせり出しWatchに嵌まることでバンドが外れなくなるようです。ロック解除ボタンが押されると、せり出した「かんぬき」が押し戻されバンドが外れる仕組みです。就寝時に使っているので、恐らく汗や汚れで「かんぬき」部分が固着し、外れなくなったようです。

 検索してみると、このトラブルは割とメジャーなようで多数の事例と共に対処方法が幾つか見つかりました。「Apple Storeに修理に出す」と言うものから、「流水で洗う」「ぬるま湯で洗う」「浸透潤滑剤を使う」などの事例を発見しました。

 先ず、最も確実であろう「修理に出す」ですが、今回トラブルが起こったのはサブ機なので切羽詰まっているわけではなく、購入から4年経ち保証も切れていることから見送りました。

 「流水で洗う」「浸透潤滑剤を使う」については、Appleの公式サイトに次の記述があります。

次のような取り扱いは、Apple Watch の耐水性能に支障をきたす可能性があるため、避けてください。

Apple Watch を落とすなど、衝撃を与える。
Apple Watch を石けんまたは石けん水にさらす (たとえばシャワーや入浴)。 
香水、溶剤、洗剤、酸や酸性の食品、虫除け、ローション、日焼け止め、油分、毛髪染料を Apple Watch に付ける。 
Apple Watch を水圧が強い水にさらす (ウォータースキーなど)。 
Apple Watch を着けたままサウナやスチームルームに入る。 

 私のWatch3は購入から4年経ち防水が怪しいことから見送ることにしました。流水で洗うと耐水性能があるものでも水が浸入して故障する恐れがあります。特に浸透潤滑剤は溶剤に近い性質なので耐水機能に支障をきたす可能性が高いです。

 と言う訳で「ぬるま湯で洗う」を試してみました。小鉢のような浅い入れ物にWatch3を置き、40℃ぐらいのぬるま湯をバンド取付部が浸るぐらいまで注ぎます。完全に水没させなかったのは防水が怪しい為です。そのまま10分ほど放置しました。

 タオルで水気を切った後、バンドの取り外しを試みましたが変化はありませんでした。

 この作業を3回繰り返したところ、バンドが少し動く手応えがあったので、この状態でもう一度お湯に漬け、10分放置してからバンドを引っ張ると、ようやく外れました。

 バンドが外れてから、取付部を綿棒で拭いてみたりしたのですが、汚れらしい汚れは付いていませんでした。しかし取付部を見てみると、表面が腐食してガタガタになっていました。

 どうやらこれがバンドが外れなかった原因のようです。清掃した後、改めてバンドを取り付けてみると、今度は問題なく取り外しできるようになりました。

 これも全ては自分自身の無精がもたらしたものですが、Watchのバンドのメンテナンスは思っていたよりも頻繁におこなうほうが良いようです。

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